Convivioは北参道のイタリア料理店だ。大通りから少し奥まった住宅街の集合住宅(マンション)の1階を店舗に改装している。小さな店舗だが、空間には余裕があり、客席の間隔は十分に有る。
コースの一皿目は、さつま芋を閉じ込めた最中。微かな甘さ。
続く前菜は、オリーブ、ホウズキ、チップスなど様々な品の盛り合わせ。
低温で調理したサーモンはかなり良かった。微かに火を通しながらも生に近く、絶妙の火加減だ。添えたハーブも良く合っている。
続くは定番というバーガー。バンズに挟む具材は、その時々で変わるそうだ。この日の帆立貝は、肉厚で少し焦げ目を付けた焼き方も見事。
カルボナーラは、少しネットリした食感と黒胡椒の相性が抜群。
魚のスジアラは、ブイヤベース風のソースがとても美味しかった。
牛肉は素材も焼き方も良く、下に敷き詰めたジャガイモのピューレも丁寧に濾してある。
締めの感覚で供されたラザーニャは、唐辛子で辛く仕上げてある。下世話だが癖になりそうな美味しさ。
ドルチェは冷製の柿。柔らかな食感と上品な甘味。イタリア料理としては、かなり攻めたドルチェだ。
食後の飲み物は、コーヒーやエスプレッソや紅茶は無く、何と佐賀県の嬉野の緑茶だが、これがかなり美味しかった。卵を模した容器に入れたお茶菓子も、手抜きの無い美味しさ。
接客は丁寧で、挨拶に来たシェフも好青年。
中々良い店だと思う。
8/10
Convivio | 千駄ヶ谷のイタリア料理「コンヴィヴィオ」