鮨 浩也

「鮨 浩也(ひろや)」に訪れたのは2年振り2回目だが、最近店の性格が変更したようだ。

系列店として高級点の「浩也 東京前」を開き(僕は未訪問)、創業者の本橋拓也氏は現在そちらを仕切っているという。元々の「鮨 浩也(ひろや)」は、少し価格帯を下げて、摘みの創作色を少なくし、後進の方が握っていた。加えて、立ち食いで更に価格帯を下げた店も開いたとのこと。精力的な展開だ。

場所は浜松町駅から徒歩で10分程。小さな店で、個室は無く、9人掛けのカウンターのみ。石の壁と木のカウンターの組み合わせが斬新だ。ピアノがBGMとして流れている。夜の二回転で、一斉開始。2回転目に臨んだが、20:30になるまでは店の外で待つので、雨が降ったら少し辛そうだ。

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握りは以下の種。

かすご鯛

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鮪赤身

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金目鯛

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烏賊

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喉黒

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車海老

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帆立貝

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鮪中トロ

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それらの合間に供される摘み等は、以下のようなもの。

太刀魚とどんこ椎茸の椀

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白海老酒盗

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魚の擂り身をパンに挟んで焼いたもの(握り手の出身地である長崎の名物だそう)

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蛍烏賊の茶碗蒸し

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クエの焼物

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最後にプリン

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以前と比べると、摘みが普通になったが、独創的な摘みは新たな旗艦店で供するのだろう。

握りも中々のもの。後進の握り手の腕は確か。シャリは酢を強目に効かせ、空気を間に含ませた握り方。握りを付け台に置くと、種の重みでシャリが少し縮む。

特に美味しかったのが喉黒で、シャリに海苔の佃煮を塗り、揚げた喉黒を手巻き寿司にして、手渡しする。脂を湛えた喉黒を揚げるという意外な手法が効果的。

穴子が無かったのが少し残念だが、今の東京で税込15,000円という価格を鑑みれば、お値打ちな鮨だと思う。

8/10

鮨 浩也 - 大門/寿司/ネット予約可 | 食べログ

 

 

 

 

宮島と広島市

僕は日本人なのに原爆ドームに訪れたことが無く、いつかは訪れたいと思っていた。2023年の広島サミットに触発されて、この度、短い休暇を取って、広島に訪れることにした。

折角なので、原爆ドーム以外に、以前訪れて感銘を受けた宮島の厳島神社も再訪することにした。

2泊で、1泊目は厳島、2泊目は広島市の中心部に宿を取った。

羽田空港から広島空港までJALの飛行機。ANAとどちらにするか迷ったが、1月にJAL海上保安庁の飛行機と羽田空港で衝突して乗客全員を無事避難させた(海上保安庁の方々には殉職者が出たが)件が有ったので、心情的に応援の気持ちでJALを選んだ。最近観光客が増えて搭乗に時間が掛かるという報道が有るので、搭乗1時間前のチェックインを目指すことにした。

フライトはJALのアプリで予約したのだが、これが使いにくい。QRコードを提示して搭乗するのだが、同行者のQRコードをメールで送付するメニューが極めて判りにくいところに有る。JALのアプリやApple WalletでもQRコードを表示できるが、何故かターミナル番号が記載されていない。ターミナルは調べれば直ぐ判るが、その一手間が掛かるのが不便。

自宅から公共交通で羽田空港第2ターミナルまで約70分で着いた。スーツケースを預けずにQRコードで搭乗する場合はチェックインせずに保安監査場に直行できる仕組みが普及したせいか、搭乗までは円滑だった。

広島空港から宮島までは、先ずはバスで広島駅へ行き、そこで電車に乗り換える。広島空港の立地は不便で、広島駅までバスで50分程掛かる。広島駅から宮島までは電車で30分弱。

厳島神社

夕方に厳島に着いた頃から、残念ながら小雨が降り始めた。遠くに眺める鳥居が若干霞んでしまうが、それにも関わらず美しい。

数ある寺社建築の中でも、厳島神社の自然の活かし方はこの上なく見事だ。鳥居を海面に建てるという卓抜なアイディアには唸らされてしまう。朱色の拝殿や廻廊と鳥居が海を挟んで向かい合う様は、微かな緊張感を湛えつつ、雅な雰囲気を醸し出す。

汐が引き始めた時間帯だったので、砂浜に降りて、鳥居のかなり近くまで寄れた。2008年に訪れた時に比べて、外国人観光客の数がかなり多かった。

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★★★★★

大聖院

前回訪れなかった大聖院(だいしょういん)にも寄ってみた。丘を登り、更にかなりの段数の階段を登る。小さな寺院だが、側を小川が流れていることもあり、気持ち良い場所だ。

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★★★★.

夜の屋形船

ホテルの人に教えてもらい、夜の屋形船に乗ってみた。既に雨は止んでいた。沖から厳島神社の鳥居近くに寄る。夜だが、屋形船から鳥居へ向けて光を放ち、鳥居の姿が朧げに見える。この時は汐が浅かったので、直ぐ側までは寄れなかったが、別の角度から見る幻想的な姿が美しい。

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★★★★.

ホテル宮島別荘

厳島では「ホテル宮島別荘」というホテルに泊まった。フェリー乗り場の近くという便利な立地。建物は新しく、清潔で綺麗。部屋はフローリングにベッド。部屋に小さな風呂が有るが、大浴場も別途有るという形式。Bluetooth スピーカーが備え付けられているのも良い。

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朝食だけでなく夕食もブッフェで、高い水準は望めないが、悪くない。

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フロントの人が、屋形船の予約も含めて観光の相談に丁寧に乗ってくれたのが好印象。

部屋の広さに余裕があるが、ブッフェで二人1泊8万円強は、この近辺の相場を考えると高め。

【公式】ホテル宮島別荘|広島宮島にオープンした大人のためのリゾートホテル

★★★★.

弥山

翌朝はホテルをチェックアウトして、荷物を預けて、弥山(みせん)に登った。前回宮島に訪れた時は真夏で、極めて暑くて登るのを断念した小山だ。

ホテルからロープウェイ乗り場までバスが出ており、ロープウェイで山頂近くまで登る。そこから山頂まで30分程徒歩で登るのだが、かなり急で大変だった。しかし、山頂から眺める穏やかな瀬戸内海の眺望に気持ちが安らぐ。登って良かった。

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下山した時は、ロープウェイ待つ人がかなり多かった。朝一番に登って良かった。

★★★★★

豊国神社

弥山から下山してから、先ずは豊国神社へ。

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★★★..

五重の塔

次いで五重の塔

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★★★..

厳島神社

再度厳島神社へ。前日と異なり、この日は天気が良かったので、その美しさを一層堪能できた。

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★★★★★

カフェで昼食を摂ってから、ホテルで荷物を引き取る。フェリーで本土へ渡り、電車で広島市へ向かう。

広島城

広島市に着いたのは午後遅い時間だったが、ホテルにチェックインしてから、歩いて広島城へ向かう。天守閣は原爆投下の際に破壊されて、その後再建されたそうだ。多くの城の天守閣は外壁が白壁だが、広島城天守閣は木が剥き出しになっているのが興味深い。

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★★★..

広島平和記念資料館

広島平和記念資料館に訪れる。

当時の街の様子や被曝した方々の写真は、見ていて辛い気持ちになるが、直視しすべき歴史の現実だ。

広島平和記念資料館

原爆死没者慰霊碑広島平和都市記念碑)にも訪れたが、既に陽が沈みつつあったので、翌日再訪することにした。

ロペズ

夕食はGoogle Mapで評価の高かったロペズというお好み焼き店で。予約は受け付けていないみたいで、30分程店の外で待った。味は中々のもの。

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7/10

ホテルインターゲート広島

広島市で泊まったのは「ホテルインターゲート広島」というホテル。少し上級のビジネス ホテルという感じで、部屋は広くないが、築浅で清潔。時間帯により、ラウンジで無料でお茶を飲めたり、深夜にお茶漬けも食べられる。

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ホテルインターゲート広島【公式】 |HOTEL INTERGATE HIROSHIMA

★★★★.

3日目は、ホテルをチェックアウトし、フライトが遅めの時間帯だったので、ホテルに荷物を預けて観光した。

縮景園

ホテルから歩いて縮景園という庭園へ。

池や松の木が美しい。平日の午前中だったが、外国人観光客が多かった。

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★★★★.

原爆ドーム

路面電車に乗って原爆ドームに訪れた。写真は何度も見たことがあるが、やはり現地で見た方が原爆の破壊力を実感できる。

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広島リバークルーズ

原爆ドーム近くの桟橋から船に乗る。25分程度で川を巡って元の桟橋に戻るというコース。船長兼ガイドが丁寧に説明してくれる。

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ひろしまリバークルーズ。川の遊覧船

★★★★.

平和記念公園

近くのカフェで昼食を取ってから、再度平和記念公園へ。前日訪れた時は日没間際だったが、今回は陽が高い時間帯だった。原爆死没者慰霊碑広島平和都市記念碑)で一礼する。

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ホテルに戻り、荷物を受け取る。路面電車で広島駅まで行き、そこで空港へのリムジンバスに乗る。予約は受け付けていないので、リスクを考えて少し早めのバスに乗った。そんなに混んでいなかったので、乗れないリスクは低そう。

広島市はバスや路面電車SUICAで乗れるので、東京から訪れても困らない。

意外だったのがクルマの車種。広島に本社があるマツダが多いと予想していたが、マツダは僅かでトヨタが多かった。1回だけタクシーを利用したが、その車種がトヨタプリウスだった。運転手に車種について聞いたみたところ、マツダは腰が弱い(サスペンションの耐久性が低いという意味か?)のでトヨタを選択した、という答えが返ってきた。

JALの飛行機が羽田空港に着いたのが19:30。空港のプロントで夕食を摂る。

原爆ドーム平和記念公園に訪れたのは意義が有ったし、再訪した宮島にも満足した。

SéRieUX? | セリュー

SéRieUX? (セリュー)は六本木のフランス料理店だ。ラルジャンの系列店なので期待して訪問したが、期待に応える素晴らしい店だった。

立地は六本木ミッドタウンと新国立美術館の中ほど。かなり大きなカウンターと、テーブルが2卓有る。カウンターは盛り付けや配膳に使われて、調理はその奥の厨房で行なうが、厨房と客席との仕切りはガラスで、調理の様子を遠くから眺めることができる。カウンターの色は灰色で、天井は黒。簡素だがモノトーンの内装はカッコいい。テクノ調のBGMが流れている。

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コースが皿数に応じて2種類有り、皿数の多い方を選んだ。メニューのそれぞれの皿に素材の産地が記されているのは、ラルジャンと同様。
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ペアリングは量に応じて3種類有り、480mlを選択したが、ソムリエが継ぎ足ししてくれたり、ラルジャンが好きと言ったらデザート ワインをおまけしてくれたので、全体ではかなりの量になった。

先ずは小さなフィンガー フードが五つも供される。

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キャビアを載せたスミイカは、スミイカのねっとりした食感とキャビアの粒立ち、そして下に敷いた揚げたチップスとの組み合わせの食感が心地良い。

車海老は揚げており、全て食べられる。

フォアフラは少量で、アイスクリームのコーンのようなものに詰めており、しつこさを感じない。

穴子も毛蟹も堅実な味。

蛤の前菜は印象的だった。下に漉したジャガイモで作ったソースを敷き、ホワイト アスパラガスなどを添える。そこに火入れが浅いが高温の蛤とその汁を掛け、更に海草で作ったソースを掛ける。蛤と海草が香り高い。蛤の弾力感、ジャガイモの漉した滑らかさにアスパラガスがアクセントを加え、複雑な食感が生み出されている。

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次は蕎麦粉のガレットという変化球。ペアリングはシードルという遊び心。

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色々な魚介類のアラから引いたスープドポワソンは、上品な濃厚さ。蛍烏賊も美味しい。

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アカハタは、身が半生で皮が微かに焦げているという卓抜な火入れ。ハーブなどから作ったソース ヴェルドレットは爽やかな味。

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猪は出色だった。豚よりは旨みが有りながらも、臭みは全く無い。脂身は軽く揚げており、脂身が苦手な僕も食べられた。オレンジやワインから作ったソースは、軽いが存在感の有る味。

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キウイとフロマージュ ブランシェで口直し。

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抹茶とピスタチオとショコラの組み合わせは、適度に濃厚。抹茶とショコラの組み合わせは相性が良い。

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系列店のラルジャンと同様に、食材の組み合わせや食感が良く考えられている。未だ知名度が低いせいか、料理の質を鑑みると料金は安め。再訪したい。

 

シャンパーニュ シャルル エドシック ブリュット レゼルヴN.V./シャンパーニュ・フランス

Champagne Charles Heidsieck Brut Réserve N.V. / Champagne • France

ローゼル サヴニエール クロデュパピヨン 2020 シュナンブラン/ロワール・フランス

Closel Savennières Clos du Papillon 2020 Chenin Blanc / Loire • France

エリック ボルドレ シードル ブリュット 25種類の林檎/ノルマンティー・フランス

Eric Bordelet Sidre Brut 25kinds of Apple / Normandie • France

ロゼワイン イルスタ ゲタリア コチャコリーナ 2022オンダラビ ベルツァ/バスク・スペイン

Rose Wine Hiruzta Getariako Takolina 2022 Hondarrabi Beltza / Basque • Spain

白ワイン C.クレルジェ モレサンドニ レクレ 2021シャルドネ/ブルゴーニュ・フランス

White Wine C. Clerget Morey St. Denis les Crais 2021 Chardonnay / Bourgogne • France

Red Wine DOMAINE CHEVILLON NUITS-  SAINT-GEORGES 2014

デザートワイン ヴァンドコンスタンス 2019ミュスカド フロンティニャン/南アフリカ

Sweet Wine Vin de Constance 2019 Muscat de Frontignan / South Africa (+ 2,420円)

スタンダードペアリング 12100円(6種各80ml・シャンパーニュ込み)

ミドルペアリング  9900円(6種各60ml・シャンパーニュ込み)

トライアルペアリング 7700円(6種40ml・シャンパーニュ込み)

(税込みサービス料10%別Including tax without service fee 10%)

 

SéRieUX? (セリュー) | モダンクラシカルフレンチ

9/10

 

 

 

PIGNETO | ピニェート

PIGNETO (ピニェート)はフォーシーズンズホテル大手町のイタリア料理店だ。

高層建築の上層階。天井が高い。我々の席は内側だったが、窓側の席からは皇居が見下ろせる。クラブ ミュージックみたいなBGMが流れている。内装はかなり格好いい。

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前菜、パスタ、主菜、ドルチェという構成のコースを頼んだ。各皿とも選択肢が複数有るので、アラカルトに近い。料理の水準は標準的。分量がかなり多めで、やや大味に感じる。

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6/10

Le Souffle | ルスフレ

 Le Souffle (ルスフレ)は、その名の通りのスフレの店。かつて店舗は西麻布に在ったが、約2年前に参宮橋に移転してきた。

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昼にキッシュとスフレのセット メニューを頼んだ。

キッシュはシンプルながら、皮の軽い食感と具の滑らかさが良い。

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スフレのソースは数種類から杏子を選んだ。焼き立てのスフレにスプーンで穴を開けて、ソースを入れる。気泡の開いたスフレの食感はとても軽く儚い。気泡は直ぐに萎んでしまうので、 素早く食べるべき。ソースも見事。高級フランス料理店に勝るとも劣らない出来だと思う。

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8/10

Le Souffle

 

いち太

「いち太」は青山の和食店だ。

カウンターとテーブル2席。カウンターは焼物や盛り付けを行ない、それ以外の調理は隣の厨房で行なう。夜2回転性の2回目に臨んだ。定刻に着いたが、前の客の退店が遅れ、10分ほど外で待った。

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先ずは珍味の海鼠腸(このこ)(海鼠の内蔵)の茶碗蒸し。ビールが進む(が、最初から日本酒にすべきだった)。

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続いては九絵と春菊を唐揚げにするという珍しい料理。

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松葉蟹の蟹真薯の椀は、蟹が贅沢に盛られており、口の中で儚く解れる。出汁の味はやや濃いめ。

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カワハギの肝は、ポン酢で味を整えている。背徳感の有る食感。

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脂が程よく乗った鰆は、酢で締めた後に藁で燻って、複雑な味を生み出している。

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再び蟹で、香箱蟹の飯蒸し。

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焼いた鴨と銀杏。焼き方のせいか、鴨は瑞々しさが失われている感じがした。

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焼いた河豚の白子にキャビアが乗っている。食感が良い。

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月の輪熊は、しつこくはないが大部分が脂身だった。

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締めは蕎麦で数種類から鴨のつくねの温かい蕎麦を選んだ。出汁はかなり濃いめ。町場の蕎麦屋との差別化が欲しい。

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魚介類はかなり好みだった。肉は個人的な好みからやや逸れていたが、個性的だった。

大将はとても朗らかで、配膳まで自分で手掛ける。この店は来年1月末で閉店し、新店に移るそうだ。新店の内容は未だ決まっていないそうだが、質の高い食材を大量に仕入れるのが難しくなってきている現状を鑑み、(テーブルを無くしてカウンターのみにするなど)規模を小さくするみたいだ。

二人で8万円弱。

7/10

曙橋 かず

4回目の訪問。

「曙橋 かず」は曙橋の和食店だ。

簡素で気楽な雰囲気の店内は、小料理屋という雰囲気。8人程掛けられるカウンタとテーブルが 一卓有る。

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最初の皿は、赤貝や春菊の和え物。 大根おろしでサッパリとした味。

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茶碗蒸しは中に鱈の白子が入っている。 出汁が上品で、白子のネットリとした食感との組み合わせが良い。

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鮃と烏賊と雲丹の刺身は、堅実な味。

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帆立貝の真薯の椀も良かった。真薯は丁寧な仕事振りで、口の中でハラリと解れる。出汁も素晴らしい。

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サワラの焼き方も見事。微かな皮の焦げ目も良く、皮も楽しめる。ドライ トマトに味噌を練り込んだ薬味が添えられるが、これがアイディア賞もの。

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鮟肝は上品な味。

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蛸と芋。蛸は一手間掛けて煮ており、弾力感が有りつつも柔らかく、印象に残る。芋も軽く揚げて食感に変化を付けている。

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和食店ながら主菜は米沢牛。控え目に脂の乗った上質な素材で、外側に火が通り中は赤い焼き方も、とても良い。カウンターから調理の様子が見えるが、かなり時間を掛けて、じっくり焼いていた。和食店というより、上質なイタリア料理店で出てきそうな逸品だ。

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締めのご飯は、カマスが贅沢に乗っている。 ご飯への汁の染み込み具合が絶妙で、とても美味しい。

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デザートは、アイスクリームを最中で包んだもの。アイスクリームは適度に濃厚で滑らか。最中は軽い食感。両者の対比がとても良い。

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客単価の低い店なので、使える食材に限りは有ると思うが、大将の技で素晴らしい料理が楽しめる。満足度の高い店だ。

二人で約23,000円。プライス パフォーマンスが極めて高い。

曙橋かず | 曙橋から徒歩3分。新宿・荒木町(奥荒木町)の和食店