2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ

青山の一等地に構える店は、ガラスを多用した現代的な外観。内装は焦げ茶の木と白い漆喰を基調とし、磨りガラスを配した、これまた禁欲的で現代的な感じ。内外装を見ただけでは「デザイナー レストラン」という感じもするが、料理は実に真っ当だ。 アラカル…

2001年宇宙の旅

Stanley Kubrick, 2001: A Space Odyssey (1968) 本作を観るのは2回目だが、好きなのだか嫌いなのだか自分でもわからない。 難解なことで有名な作品であり、特に最後の場面の「意味」は理解しがたいが、映像と音楽は素晴らしいものだ。本作が公開されたのは…

ラスト エンペラー

Bernardo Bertolucci, The Last Emperor (1987) 歴史の荒波に翻弄され、清朝の皇帝から戦犯にまで転落してしまった一人の男性。その哀しみと無力感を描いた風格のある作品だ。 わずか3歳で即位した愛新覚羅溥儀は、その4年後には辛亥革命を受けて退位せざる…

シュエット

以前の会社の同僚2名と都立大学駅近くのシュエットで会食。 5,500円のコースB(前菜2皿、主菜1皿とデセール)を注文した。全ての皿がメニューから選べる。 ○柔らかく煮た、洋ネギとつぶ貝のクルディテ、ジンとライムの香り ○桜のチップで燻製した、アンコウと…

フォレスト ガンプ

Robert Zemeckis, Forrest Gump (1994) 愚直に生きることが結局は幸せにつながる、ということを説いている作品。 知恵遅れのフォレスト ガンプ(トム ハンクス)は、周りから馬鹿にされてばかりいる。子供の頃の理解者は、母親と同級生のジェニーのみ。そんな…

ポリス再結成公演

伝説は本当に甦るのか?無様な姿を曝しはしないか?杞憂だった。The Policeの再結成公演は、全盛期にも匹敵する見事なものだった。 ポリスは最も好きなバンドだったし、スティングのソロも数作目までは愛聴していたが、やがて興味を失ってしまった。スティン…

ラスト、コーション

Ang Lee, Lust, Caution (2007) 舞台は日本占領下の中国。日本の傀儡政権の高官(トニー レオン)を狙うべく、愛国者側が送り込んだ女スパイ(タン ウェイ)は、高官の愛人となることに成功する。暗殺を警戒する高官は常に護衛を付けているが、女スパイに気を許…

Bistro Iwata

久し振りに学芸大学駅近くの"Bistro Iwata"で夕食を摂った。 前菜の『カリフラワーのブランマンジェとコンソメジュレ』は、ブランマンジェの滑らかな喉越しが心地よい。コンソメジュレは、恐らく手間暇をかけて作っていると思われるしっかりとした味わいだ。…

ドラリオン

美しく進化したサーカス、とでも表現できようか。 ドラリオンとは、カナダのCirque du Soleil(シルク ドゥ ソレイユ)という劇団のサーカス劇だ。『ドラリオン』という単語自体は、ドラゴンとライオンからなる造語で、東西の文化の融合が主題だそうだ。 演目…

ポリス インサイド アウト

Stewart Copeland, Everyone Stares: The Police Inside Out (2006) 1980年代を代表するロック バンドThe Police。そのドラマーであるスチュワート コープランドが、8ミリ ビデオ カメラでバンドの日常を記録した作品だ。この作品は演出も撮影技術も素人のレ…

バベル

Alejandro González Iñárritu, Babel (2006) 関係を修復すべくモロッコを旅する米国人夫婦。羊を襲うジャッカルを撃つために銃を入手したモロッコの牧畜民。息子の結婚式と子守の仕事が重なり困ってしまう、アメリカのメキシコ人家政婦。性への好奇心が高ま…