麗しのサブリナ

Billy Wilder, Sabrina (1954)

 

サブリナ(オードリー ヘプバーン)は、大富豪ララビー家の運転手の娘。ララビー家の次男デイビッド(ウィリアム ホールデン)に想いを寄せているが、全く相手にされず、傷心を癒すべくパリに渡り料理を学ぶ。パリでの生活で洗練された女性に変身してニューヨークに戻ったサブリナに、デイビッドのみならず長男のライナス(ハンフリー ボガート)も色めき立ち、毎日のようにデートに誘う…

 

これ以上ないくらいにご都合主義的な筋書きの作品だ。デイビッドの人物造形が極めて軽薄なので、彼に想いを寄せるサブリナに共感できない。ヘプバーンは美しい。でも、パリへ行く前後でその美しさがあまり変わらない(変わったのは髪型程度)ので、サブリナがパリから帰ったとたんにデイビッドとライナスの態度が変わるのも理解できない。

★★・・・

(WOWOWで録画)