服部譲二主宰の「東京アンサンブル」(http://www.tokyo-ensemble.com/)の公演を聴いてきた。服部譲二は、かつて皇室のさる宮様の結婚相手と噂されたバイオリン奏者兼指揮者である。噂の真偽は知らないが...
僕の妻は音大でピアノを勉強していたが、僕自身は正直に言うと西洋クラシカル音楽はほとんど聴かない。しかし、僕の父が服部氏とかつて仕事上の付き合いがあった関係で券をいただき、父と母、僕と妻の4人で行ってきた。
演目は以下の通り。
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第5番 ニ長調 BWV.1050
モーツァルト:フルート四重奏曲 第1番 ニ長調 K.285
ヨハン・シュトラウス1世:「ウィーン情緒」よりワルツ
ヨゼフ・シュトラウス(編曲:服部譲二):「女心」よりポルカ
ヨハン・シュトラウスⅡ世:ピッチカート・ポルカ
リヒャルト・シュトラウス:メタモルフォーゼン(23の独奏弦楽器のための)
メタモルフォーゼン以外は有名な曲らしい。演奏は、最初のうちはフルートの音が硬かったが、段々こなれてきて、中盤は楽しめた。しかし、メタモルフォーゼンはかなり沈鬱な調子の曲だと感じた。
服部氏は、曲の間に軽妙なおしゃべりを交える。冗談の感覚はやや「オヤジ」っぽいと同時に、やんごとなき方との仲が噂されたような人にしてはかなり軽いノリである。でも、聴衆とのコミュニケーションに心を砕く姿勢は良いと思う。
★★★・・