Ford v Ferrari

James Mangold, Ford v Ferrari (2019)

モーター レースに懸ける男達の熱い想いを描いた佳作だ。

売上が落ち込むフォードの幹部リー アイアコッカが、ブランド向上のためにモーター レースに挑むことを提案する。反対する幹部が多かったが、アイアコッカが提携を持ちかけたエンツォ フェラーリがフォード2世のことを馬鹿にしたと聞いたフォード2世は感情的になり、巨額の資金を投じてモーター レースに参戦することを決める。

アイアコッカが目を付けたのが、元レース ドライバーのキャロル シェルビー(Matt Damon)だ。シェルビーはフォードが拠出した資金を元にチームを立ち上げ、ケン マイルズ(Christian Bale)を第一ドライバーに迎える。官僚的なフォードの幹部達への対応に苦労しながらも、シュルビーとマイルズは徐々に実績を積んでいき、遂にル マン24時間レースに挑む。途中からマイルズが独走し、フェラーリは脱落するも、フォード3車が同時にゴールする場面を写真に収めたいフォードの幹部は、マイルズに減速を指示する…

シェルビーとマイルズの無骨な様がカッコいい。対するフォードの幹部達は、マーケティングばかり気にし、官僚的で、クルマ作りへの情熱に欠けた人物達として描かれている。ストーリーはある程度事実に基づいているようだ。作品の題名はフォード対フェラーリだが、内容は、マーケティングしか考えないフォードの幹部、対、レースへの情熱に燃えたシェルビーとマイルズという感じだ。

★★★★.