ナンセンス コメディー"Little Britain"

WOWOWで毎週放映している"Little Britain"という番組が中々面白い。これは英国のBBCが製作したナンセンス コメディーで、「モンティ パイソン」の現代版と言えるかもしれない。"Little Britain"が現代的な点の一つとして、性や差別に関する際どいジョークが多いことが挙げられる。

 

例えば、田舎の村に住むゲイの話。彼には自分が村で唯一のゲイだという奇妙な自尊心があり、他のゲイを見つけると、苛めたり「あいつは本物のゲイではない」と悪口を言う。他のゲイを嫌う奇妙なゲイなのだ。

 

また、短距離走のオリンピック銀メダリストが、警察のパーティで行なう来賓スピーチも傑作。「私と警官には共通点がある。両方ともいつも黒人の後を追いかけて追いつけない」。

 

こんな番組を国営放送であるBBCが製作するというのは、日本人の感覚からすると驚きだ。NHKがこんな番組を製作するのは考えられない。シリーズの中で同じようなネタの使い回しが多いのが若干不満だが、シニカルなユーモアの国、英国の面目躍如の作品だ。