ソフィーの選択

Alan J. Pakula, Sophie's Choice (1982)

ナチの強制収容所を生き延びて米国に亡命したポーランド人女性ソフィー(メリル ストリープ)は、恋人のユダヤ人ネイサン(ケヴィン クライン)とブルックリンで暮らしている。彼らの人となりや行動が、南部からニューヨークに出てきて彼らの友人となった作家志望の青年スティンゴ(ピーター マクニコル)の眼を通して語られる。ソフィーはナチ占領時代の出来事を断片的にしか語らない。そしてソフィーには

、語りたくない更に忌まわしい思い出があるようだった…

 

名作の誉れ高い作品であり、確かに世評通り、俳優達の演技は見事だ。特にストリープは、薄幸のソフィーを完璧に演じている。しかし、脚本は疑問だ。スティンゴと、ネイサンやソフィーの交友の描写が長すぎる。2時間半と長尺の作品だが、エクセントリックなネイサンと、ソフィーやスティンゴが彼に翻弄される様の描写がその大部分を占め、ソフィーの忌まわしい思い出が明らかにされる終盤までに、うんざりしてしまう。

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(WOWOWで録画)