Roman Polanski, Nóz w wodzie 水の中のナイフ(1962)
壮年のカップル―アンドレイとクリスティーナ―が若いヒッチハイカーの青年を拾う。アンドレイは何故か青年をヨットに誘うが、ヨットの上で青年を馬鹿にしたような態度をとり続ける。二人の間の緊張が頂点に達した時、アンドレイは青年が大切にしていたナイフを湖に投げ捨ててしまい、事態は急転する…
「若造」に対して自分の優越さを見せ付けたいアンドレイと、それに対する反発する青年。ヨットという閉空間が、二人の間の葛藤を、より緊張感のあるものにしているが、心理劇の濃密さが若干息苦しい。
★★★・・
