キング コング

Peter Jackson, King Kong (2005)

古典的なキング コングのリメイク。無人島に流れ着いた美女アン(ナオミ ワッツ)に惚れた(?)キング コングは、捕らえられて見せ物としてニューヨークに連れて行かれる。鎖を断ち切って逃げ出したコングは、アンを握りしめてエンパイア ステート ビルディングの天辺に登るが、空軍の銃撃に遂に命果てる…

 

現代の技術を使っているだけに、特撮はさすがの迫力だ。また、最初は怖がっていたアンが自分の身を守ってくれたコングに次第に愛着を覚えていく様や、アンを愛する脚本家ドリスコル(エイドリアン ブロディ)がアンを救出しようと努力する様などは、娯楽作品としては悪くない出来だ。

 

大きな難点を挙げるなら、この作品は余りに長すぎる。劇場公開版が187分、僕が観た完全版に至っては201分という長尺だ。コングが初めて画面に登場するのは開始後70分程経過してからだが、それまでの登場人物の描き方が丁寧すぎる。また無人島において、コングだけでなく他の恐竜が暴れ回る様が延々と描かれるが、特撮に感心するのも最初のうちだけで、そのうち飽きてしまう。

 

思い切って2時間以内に短縮すれば、そこそこ楽しめる作品に仕上がったと思う。

★★・・・

(WOWOWで録画)