めまい

Alfred HitchcockVertigo (1958)

 

退職した元刑事のジョン ファーガソン(James Stewart)は、資産家の旧友から、彼の妻マデレイン(Kim Novak)を尾行するよう依頼される。奇怪な行動を取るマデレインは、まるで先祖の亡霊に取り憑かれているかのようだった。精神に異常をきたしていると思われるマデレインは、2回自殺を試み、ファーガソンは2回目を防げなかった。マデレインを愛してしまったファーガソンも、彼女の自殺を防げなかったことで精神に変調をきたす...

 

マデレインの異常な行動が、観客の不安な心理を掻き立て、作品に緊迫感を与えている。マデレインにそっくりの女性ジュディに、ファーガソンがストーカーのように付きまとう終盤は、意外な展開を見せる。作品の終わり方は、賛否両論あるかもしれない。

 

映像や音楽は古さを感じされるところもあるが、巧みな脚本は現代でも通用するだろう。

 

★★★★・

(WOWOWで録画)