愛と誠

三池崇史、「愛と誠」(2012)

 

札付きの不良、太賀誠(妻夫木聡)。幼い頃スキー事故の際に命を救ってくれた誠に一途な愛を捧げる良家の令嬢、早乙女愛(武井咲)。愛は誠のためなら何でもする。資産家の父親の力で自分の通う名門校に誠を入学させ、金が欲しいという誠のために、校則で禁止されているアルバイトまでしてしまう。愛の猪突猛進振りは滑稽ですらある。

 

所々ミュージカル仕立てになる演出に意表を突かれた。登場人物のモノローグをいちいち役者に喋らせると煩くなるので代わりに唄を歌わせる、という考察をあるブログで見て、なるほどと思った。それでもしかし、ストーリーや人物造形や演出が過剰に感じられた。一種のギャグとして楽しめば良いのだろうか。

 

★★・・・

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