ユージュアル サスペクツ

The Usual Suspect (1995)

過去から現在へかけての複数の犯罪が、尋問されているある容疑者の視点から語られる。この容疑者ヴァーバル(Kevin Spacey)は、脚に障害のある詐欺師で、たまたま知り合ったほかの犯罪者とともに、一連の事件に補助的な役割で係わっているように見える。ヴァーバルは一番重要な点についてはしらばくれていたが、捜査官の追及に会い、遂に黒幕のカイザー ソゼの存在について語り始める。カイザー ソゼの正体は、元警官のキートン(Gabriel Byrne)であり、ソゼ=キートンが自分の正体を隠すために一連の事件をしかけたのだと言う...

 

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上出来のサスペンス作品だ。巧みに数々の伏線を張り巡らせ、複数の事件を色々な角度から描く手法は見事だ。最後の結末にも驚かされる。

しかし、事件の仕掛けが余りに完璧過ぎるのが、逆に息苦しい。また、Kevin Spaceyの演技は見事だが、映像には傑出したものが感じられない。

★★★・・