スター ウォーズ シリーズ

僕は、最近までスター ウォーズ シリーズを、エピソード7「フォースの覚醒」以外殆ど見たことがないという、世にも珍しい人間だ。しかし、8作目の「ローグ ワン」を見る気になって、かつWOWOWがそれまでの全作を放映しているので、エピソード6まで一気に見ることにした。

予想した通り、余り楽しめなかった。僕は若干斜に構えた人間なので、王道過ぎる作品は好きでない。エピソード4「新たなる希望」とエピソード5「帝国の逆襲」は勧善懲悪がはっきりし過ぎている。また、カー チェイスとチャンバラに興味の無い僕にとっては、高速飛行する宇宙船同士が撃ち合いをしたり、ジェダイの騎士がライト セイバーで闘う場面も興味が湧かない。比較的に気に入ったのは、エピソード3「シスの復讐」とエピソード6「ジェダイの帰還」だ。

シスの復讐」はアナキン スカイウォーカーが暗黒の世界に陥り、ダース ベイダーとなる話であり、アナキンの葛藤が興味深い。とは言っても、アナキンが悪の世界のシス卿に洗脳されてしまう過程が、今一つ理解しがたい。妻のパドメが死ぬのを防ぐためには悪の力を手に入れる必要が有るという理由で、アナキンは悪の世界に身を投げるのだが、そもそもパドメが出産の際に死ぬという夢を見ただけで、悪の力が必要だと思ってしまうものだろうか?

ジェダイの帰還」では、アナキンとルークのスカイウォーカー親子が対決する。ルークは、親子の愛ゆえ、ダース ベイダーである父のアナキンを殺せない。一方、ルークがシス卿に殺されかけた時に、善の心が少しは残っていたアナキンは、ルークを助け、シス卿を殺す。結末はハッピー エンドとは言え、本作はシリーズの中では人間関係が複雑だ。

エピソード3「シスの復讐」とエピソード4「新たなる希望」の途中の話であり、シリーズの中では外伝という位置付けの第8作「ローグ ワン」は、シリーズの中で最も楽しめた。本作は単純な勧善懲悪でないのが良い。というか、主人公側が全員死んでしまう。また、ライト セイバーのチャンバラの場面が少ない。最新作だけあって、CG技術も初期の作品より高度になっている。僕は劇場でMX4Dという椅子が揺れたり水が吹き出る装置で鑑賞した。MX4Dには賛否両論があるようだが、僕は楽しめた。

エピソード1「ファントム メナス」★★・・・
エピソード2「クローンの攻撃」★★・・・
エピソード3「シスの復讐」★★★・・
エピソード4「新たなる希望」★★・・・
エピソード5「帝国の逆襲」★★・・・
エピソード6「ジェダイの帰還」★★★・・
外伝「ローグ ワン」★★★★・