3月末に沖縄を6日間旅した。フライトはANA。
The Terrace Club at Busena
宿泊したThe Terrace Club at Busenaは、Busena Terraceというホテルと同じ敷地内に在る。最近、和風の旅館には、本館に加えて「別邸」という宿泊施設を作り、本館よりやや高い客層を狙うところがあるが、これはそのホテル版という感じだ。Busena Terraceの建物はかなり大きく、ツアーの団体客も利用しているようだが、The Terrace Clubの方は恐らく個人客のみで、落ち着いた感じがする。
レンタ カーで着くと、ヴァレー スタッフが直ぐに駆け付けてくれた。The Terrace Clubはヴァレー パーキング制で、宿泊客は駐車の煩わしさから解放される。日本のホテルなので、ヴァレー スタッフにチップを払う必要も無い。2日目には、ヴァレー スタッフも我々の顔を覚えてくれた。
部屋はオーシャン ヴューのスイートだったが、これは素晴らしかった。目の前のプライヴェート ビーチは、大きくないが、海の色が美しい。クラゲ(?)などのせいで海水浴はできないそうだが、海水浴をしない我々には問題ない。目が覚めてカーテンを開けた時に海が見えると、清々しい気持ちで朝を迎えられる。
木と大理石を基調とした内装は上質感がある。ただ、天井からぶら下げた扇風機は、演出としてはやや古いと思う。
洗面所のリネンはとても豊富で、1日に何回かシャワーを浴びることができる。シャワー ブースとバス タブは別になっており、体を洗ってから風呂に浸かれるのが良い。部屋に備え付けてあるパジャマは、肌触りがとても良い。
The Terrace Clubには、ジムの他にタラソ プールというものが有る。これは海水の温水プールで、かつ、ジャクジーみたいに所々から気流が吹き出しており、 マッサージ効果がある。滞在中に何回かタラソ プールを利用し、水中ウォーキングやマッサージを楽しんだ。健康への効果がいかほどか判らないが、気持ちいいことは確かだ。
タラソ プール以外に真水のプールも有る。こちらは、プールが海に繋がっているように見える、いわゆるインフィニティ プールだ。温水でないので、この時期に利用している人は居なかったが、夏になれば、このプール サイドで宿泊客達がカクテルを飲みながらまったりと過ごすのだろう。
我々は朝食付きのプランを選んだ。朝食もThe Terrace ClubとBusena Terraceの両方で摂れるが、The Terrace Clubの朝食は特に良かった。ブッフェ形式で、西洋風の料理と沖縄風の料理が揃っている。かなり美味しく、種類も多いので飽きない。
宿泊と朝食は★★★★★
宿泊の素晴らしさに比べて、夕食はやや物足りない。The Terrace Clubにはメイン ダイニングが一つしかないが、Busena Terraceにはレストランが沢山ある。The Terrace Clubの宿泊客も数泊のうち何回かはBusena Terraceで夕食を摂るという前提で設計されているのだろう。この近くには飲食店が殆ど無いので、夕食はホテルで摂ることになる。
3泊のうち最初の夜は、Busena Terraceの鉄板焼店を利用した。我々は伊勢海老付きのコースを選択し、かつ、牛肉をサーロインからフィレにアップグレードしたが、伊勢海老、牛肉とも満足できる味だ。★★★★・
2泊目の夕食は、The Terrace Clubのメイン ダイニングで摂った。ここには"Fine Dining"という仰々しい店名が付けられている。フランス料理風のメニューは、コースとアラカルトの両方が有り、かつ、カロリーが少なめの品と多めの品に分類されている。我々はカロリーが少なめのアラカルトを選択したが、味は平凡で印象に残らない。★★★・・
3泊目の夕食は、Busena Terraceの中華料理店で摂ったが、こちらも全く平凡だ。★★★・・
沖縄2日目は、先ず美ら海水族館(ちゅらうみすいぞくかん)を訪れる。
巨大なジンベイザメは流石に迫力がある。我々が訪れた時に、偶々マンタの餌付けをやっていたが、これが面白い。何故かマンタは餌を食う時に、一々体を上下に回転させるのだが、巨体にも関わらず身のこなしが速く、観客からどよめきが起きる。★★★★・
Café Chahaya Bulan
美ら海水族館に続いて、備瀬(びせ)という地域に訪れ、先ずはCafé Chahaya Bulanというカフェで昼食を摂る。カフェは海に面しており、 眺めが良い。
僕は海ぶどうをトッピングした沖縄風の蕎麦を頼んだ。沖縄の蕎麦を食べたのは初めてだが、ボソッとした食感は、内地の蕎麦とはかなり異なる。★★★・・
備瀬
昼食の後は、自転車を借りて、海沿いのフクギ並木を走る。これは爽快だ。岬からの眺めが素晴らしい。複雑な地形の浅瀬がエメラルド グリーンに輝く。★★★★★
今帰仁城跡
備瀬の次に、今帰仁城跡(なきじんじょうあと)に訪れる。城の建物は既に無く、城壁が残るのみだが、景色が圧巻だ。城址は小高い丘の上に在り、一方からは海が、もう一方からは渓谷が眺められる。こういう立地の城は珍しい。★★★★★
古宇利大橋
夕方近くになり、古宇利大橋(こうりおおはし)を通って古宇利島に訪れる。古宇利大橋は本島と古宇利島結ぶ橋で、橋から海が眺められる。★★★★・
古宇利オーシャン タワーに上る。★★★・・
沖縄3日目は、先ずはうるま市のビオスの丘という植物園を訪れる。ガイド付きの船で園内を一周する。我々は乗らなかったが、水牛車も有る。★★★・・
やちむんの里
ビオスの丘の次に、やちむんの里という地を訪れる。ここでは買わなかったが、陶器やガラス細工の工房が10軒以上有る。
午後遅くに訪れた残波岬(ざんぱみさき)は読谷村の北西端に突き出た岬だ。切り立った断崖が2km以上続き、ダイナミックな景観が楽しめる。★★★★・
万座毛
更に、万座毛(まんざもう)という岬も訪れる。この岬は、かなり小さい。★★★・・
道の駅かでな
沖縄4日目は、The Terrace Club at Busenaをチェック アウトし、那覇へ向かう。途中、「道の駅かでな」に寄る。ここは嘉手納空軍基地の直ぐ側に在り、基地を見ることができると思っていた。しかし、基地はとても広大で、望遠鏡無しでは良く見えない。道の駅に望遠鏡が備え付けられていたが、故障していて使えなかった。★★・・・
道の駅かでなの次に、うるま市の「海中道路」に寄る。これは、本島のうるま市と隣の小さな島を結ぶ道路だ。両側には海が広がり、ドライブすれば海の上を走っているような爽快感が味わえるが、対岸には観光名所が特に無いので、わざわざ遠回りしてまで、海中道路を通る程のことはないと感じた。★★★・・
この日の夕方に首里城を訪れた。建築は、中国様式に日本様式を混交させたような感じだ。王が公務を行なう執務室は中国風だが、椅子を使う中国とは異なり、即位などの儀式以外の際は床に胡座をかいていたというのが興味深い。ガイドに付いたが、説明詳しくて良かった。★★★★・
那覇の宿泊先は、Hyatt Regency那覇。繁華街の国際通り近くに在る。スイートでない普通の部屋にしたので、寝るだけという感じだが、部屋は清潔で良い。風呂はあまり広くないが、湯船の隣に洗い場が在り、シャワーを浴びてから湯船に浸かれるのが良い。駐車場は、デフォルトでは機械式なので、やや不便だ。しかし、我々の乗っていたレガシーの横幅は機械式駐車場に収まらず、特別にヴァレー パーキングにしてもらえた。★★★★・
国際通りは大きな繁華街だ。観光客向けの土産物屋も多く、猥雑な感じがする。★★★・・
びいどろ
那覇1日目の夕食は「びいどろ」という沖縄料理の居酒屋で摂る。ここは人気が高いみたいで、我々は予約していたのだが、予約無しに訪れた客が何組か断られていた。突き出しに出た、沖縄の魚(味は金目鯛風)の鮨が旨く、期待が高まる。
セーイカのコク旨自家製ラー油ユッケ。イカのねっとりした食感とラー油の組み合わせが絶妙。
石垣牛の赤みのステーキは、値段を考えると、かなり肉質が良い。
★★★★★
那覇2日目は、先ず「おきなわワールド」に訪れる。ここは、沖縄の伝統工芸などを体験できるテーマ パークだ。我々は伝統工芸などの体験はしなかったが、敷地内の玉泉洞という鍾乳洞を見に行った。この鍾乳洞は日本有数の大きさだそうで、さすがに迫力がある。★★★★・
続いて、斎場御嶽(せーふぁうたき)という聖地に訪れる。内地の神社に比べると、自然に余りてを加えず、神も岩に祀られている。★★★★・
斎場御嶽(せーふぁうたき)の次は、近くの知念岬公園へ。ここは海沿いの崖に在り、海の眺めが美しい。★★★★・
カフェくるくま
昼食は近くの「くるくま」というカフェで摂った。意外と大箱で、料理はエスニック風のものが多い。丘の上にあり、海を眺められる。★★★・・
ニライ橋とカナイ橋
カフェくるくまへの道すがら、ニライ橋とカナイ橋を通る。海の眺めが良い橋だとガイドブックで紹介されていたが、橋は短く、あっという間に通り過ぎてしまう。★★・・・
郷土料理の琉音
那覇2日目の夕食は「郷土料理の琉音 (キョウドリョウリノ リュウネ)」という店で摂った。伝統的な沖縄料理を一通り食べられる。脂身の多い豚肉料理が二皿出てきたので、若干しつこい感じも受けたが、癖のある皿はなく、食べやすい。★★★・・
旧海軍司令部壕
那覇3日目は、先ず旧海軍司令部壕に訪れる。ここは第2次世界大戦の沖縄戦の際に、敗色濃厚な日本軍が最後まで立てこもった地下壕だ。司令官は最後に自決したという。
その後、ひめゆりの塔と平和記念公園を訪れる。アメリカに勝てると軍が思い上がって拡大した戦争のために、多くの人が犠牲になってしまった。
Southern Beach Hotel & Resort
クルマでしばらく走って、Southern Beach Hotel& Resortというホテルで軽い昼食を摂る。余り印象に残らない味だ。★★★・・
壺屋やむちん通り
那覇に戻り、Hyatt Regency近くの「壺屋やむちん通り」をぶらぶらと歩き、UTSUWA チャタロウという店で、湯呑を求めた。この店は、この通りでは例外的に民芸色が薄く、現代的な感覚の陶器を置いている。
那覇3日目の夕食は予約していなかったが、Hyatt Regency近くの屋台街を訪れてみた。ここは2015年に再開発された場所で、人為的に屋台街の猥雑な感じを再現している。どの店も狭いが、とても活気がある。勘で選んで入った鮨屋「琉球鮨 築地青空三代目」は当たりだった。主人は東京で修行した人で、内地の魚に加えて沖縄の魚も江戸前の技で握る。僕は主に沖縄産の魚を10貫握ってもらって、他に海ぶどうなどをつまみで頂いた。見た目は熱帯魚みたいな魚も、意外と美味しい。握りの技も、東京の基準でも高い方だろう。沖縄に来てから海ぶどうを何回か食べたが、どれも食感が瑞々しい。二人で腹八分目ほど食べて、1万円しなかった。★★★★★
沖縄は公共交通が発達していないので、旅行にはレンタ カーが必須だ。いつもと同じように、ニッポン レンタカーでレガシーを借りた。6日間の走行距離は約600km。那覇市内は渋滞が激しく、クルマの運転はストレスだ。 那覇にはモノレールが1本だけ有り、ホテルからショッピング センターに行く際に利用したが、これは便利だ。