サイドウェイ

飯田橋でアレクサンダー ペイン(Alexander Payne)監督の映画"サイドウェイ(Sideways)"を観た。

 

大学時代からの親友である二人の中年男が、ワイナリーを巡る1週間の旅に出る。享楽的な中堅俳優のジャック(Thomas Haden Church)は、1週間後に結婚を控えているというのに、ナンパに余念が無い。冴えない英語教師ながらもワインに造詣の深いマイルズ(Paul Giamatti)は、2年前に離婚した妻にいまだに未練があり、ナンパにいま一つ乗れない。前妻が再婚したと知って益々ふさぎ込むマイルズだが、レストランで出会った旧知のウエイトレス、マヤ(Virginia Madsen)に惹かれていく。ジャックがナンパしたステファニー(Sandra Oh)に、ジャックの結婚の件がばれたことから、思わぬ騒動が持ち上がるが、いつしかマイルズの気持ちも吹っ切れていく。そして、ジャックの結婚式で前妻とその再婚相手に出会ったマイルズは、その

夜、長い間とって置いた年代物のワインを終に開ける…

 

享楽的で直感に従って行動するジャックと、思慮深いが負け犬根性の染み付いているマイルズという、対称的な二人の人物造形が良くできている。途中ややドタバタに振り過ぎている場面もあるが、程よいユーモアを保った展開も良い。驚きは無いが、良くできた佳作。

★★★★・