ベック不感症 

世間で非常に高く評価されているのに、僕が馴染めなかった音楽家の一人に、ベックがいる。Odelayは割と気に入ったが、最近のアルバムは買って2~3回聴いてからアマゾンのマーケットプレイスで売ってしまうことが多かった。ベックを評する際に「編集感覚」という言葉が良く用いられるが、僕にとって、ベックのオタクっぽい編集感覚は小技を効かせ過ぎのように思えたのだ。

 

そんな僕だが、最新作のGueroは久し振りに楽しめた。今までの音楽に通じる部分もあるが、捻りすぎずに直球勝負をしている感じがある。ヒップホップ感覚溢れる最初の2曲が特にカッコいい。このアルバムは、アマゾンマーケットプレイスで売らずに、今後も聴くことになるだろう。