音楽の聴き方

Bloggerからはてなブログへの移行を細々と進めているが、2015年9月に書いたApple Musicに関する投稿を再読し、また音楽の聴き方について振り返ってみた。

Apple MusicはリリースされてからUIの試行錯誤を何回も繰り返してきたが、最近は段々UIも安定してきてきた。僕は去年の秋に音楽CDを全て処分し、現在はApple Musicのみ利用している。最近は音楽の聴き方が以前とは全く変わってしまった。

先ず音楽のレビューを殆ど読まなくなった。以前は音楽雑誌を定期的に購読したり、ネットで新譜情報を仕入れたりしていたが、今は新曲の選択を殆どApple Musicのお薦め機能("New Music Mix")に頼っている。好きな曲に「いいね」(ハート マークを押す)していくと、Apple Musicがユーザーの好みを学習し、好みに合う曲のリストを週に1回配信してくれるというものだ。人により向き不向きは有るのだろうが、僕の場合はApple Musicのお薦めはかなり頼れる。ダンス ミュージックやR&Bが僕に配信されてくる。全く名前を知らなかったミュージシャンの曲を気に入ることがしばしば有り、レビューを読むのに時間を掛けるよりも、Apple Musicのお薦めに頼った方が好きな曲を聴ける。

そして、先述の聴き方の副産物(?)として、ミュージシャンの名前を覚えなくなった。Apple Musicがお薦めする曲を聴きながら「いいね」したり、好みでない曲をライブラリから削除することの繰り返しなので、自分が今、誰の何という曲を聴いているのか意識しなくなってしまった。

更にアルバムという概念が無くなってしまった。CD時代はアルバムを買って、その中から好きな曲を繰り返し聴くという聴き方だったので、常に自分がどのアルバムを聴いているのか意識していた。しかし、今は音楽を曲単位でしか聴かない。特に僕の好きなダンス ミュージックでは、そもそもミュージシャン側が曲をシングルでしかリリースしない人も多い。この変化は不可逆的な気がする。