京都と中国地方

今年の夏は1週間ほど掛けて中国地方を廻ってきた。クルマを利用したが、東京から一気に中国地方まで行くのは大変なので、行きと帰りに京都で1泊ずつすることにした。

美山荘(みやまそう)

http://miyamasou.jp/html/index.html

美山荘は『摘み草料理』で有名な料亭旅館。京都市街からクルマで1時間程の山中に在るが、クルマが擦れ違うのも難しいような細い道が続き、辿り着くのはかなり大変。東京を8:50に出発し、美山荘に着いたのが16:30。途中の高速が空いていて良かった。

1泊2食の料金は、夕食のコースに応じて、一人35,000円から45,000円までだが、中間の40,000円(サービス、税別)のコースを選択した。美山荘には100年の歴史が有るが、4年前に新設されたというカウンターで夕食を摂る。

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茹でた山菜の和え物や野菜の炊き合わせは、円やかかつ生命力のある味わい。

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野菜以外の料理も素晴らしい。新鮮な岩魚はお造りにもできると初めて知った。

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鱧のお椀の出汁や、白味噌も極めて洗練されている。桂川で獲れたという鮎の焼き物は、大振りかつ味も見事。ただ、この大きさなら、3尾でなく2尾で十分だと思う。

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デザートの白桃のジュレ仕立ても美味。

泊まった客室は小川に面しており、せせらぎに耳を傾けながらバルコニーで佇むのは何とも言えず気持ち良い。和室ながら冷房やウォシュレットといった現代的な設備も備えているが、TVは置かないというのが拘りか。峰定寺(ぶしょうじ)という小さな寺を除いては、辺りには観光すべき場所も無い。料理と小川を楽しむためだけに訪れる価値のある宿だ。

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接客の心遣いも完璧。例えば、峰定寺を訪れて部屋に戻ると、頼んだわけでもないのに程なくしてコーヒーを持ってきてくれた。部屋が塵一つ無く綺麗に掃除されているのも、特筆すべき点だ。唯一不満だったのが布団だ。敷き布団が硬すぎ、眠りにくかった。

料理:★★★★★

宿泊:★★★★・

峰定寺

美山荘に泊まった翌朝チェックアウトの前に、隣にある峰定寺(ぶしょうじ)という小さな寺を訪れた。失礼ながら余り有名とは言えないが、捨てがたい魅力のある寺だ。本堂は崖の上に有り、430段以上の階段を上る必要がある。途中めげそうになるところを何とか上り切ると、深い緑に覆われた山々が折り重なる見事な眺めが待っている。

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★★★★・

倉敷

美山荘を11:30に出発し、倉敷に15:45に到着。旧市街の『美観地区』は、歩いて30分ほどで廻れる小さな町だが、江戸時代からの町並みが良く保たれている。白壁の木造建築と柳の並木が続く中、川沿いに散策したり、逆に船に乗って川から町並みを眺めたりするのも気持ち良い。

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夜は大原美術館の付近がライトアップされる。都会のような煌びやかな照明ではなく、やや地味な感じだが、この町では逆にそれが良い。

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★★★★・

大原美術館

江戸時代の町並みが続く中で異色のギリシャ風の建物だが、歴史の古さ故、町並みにすっかり溶け込んでいる。ニューヨーク近代美術館の1年後の1930年に開館したというから、ずいぶん先進的だ。収蔵作品は余り多くないが、ゴーギャンやキリコの作品も有り、個人の収集ということを考えれば大したものだ。

★★★★・

吉井旅館

http://yoshii.pitin.com/

 

2名1泊2食で合計 50,000円強(消費税込)

吉井旅館は美観地区にあり、商家を旅館に転じたものだが、旅館としての歴史も既に100年を超えるそうだ。日本の伝統的な旅館の雰囲気を残している。古い造りの部屋に洗面所とお手洗いを後付けしたみたいで、これらはやや貧弱な感じ。料理の味は平均的。

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★★★・・

鞆の浦

倉敷を11:30に出発し、瀬戸の景勝地として有名な広島県鞆の浦(とものうら)に12:45に到着。鞆対潮楼(ともたいちょうろう)から眺める景色はとても良い。★★★★・

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その後フェリーで5分の仙酔島に渡る。もっと落ち着いた場所だと想像していたが、実際には海水浴の子供達で騒々しい。砂浜で演歌調の音楽を流すのも止めてほしい。★★★・・

尾道

夕方に尾道へ到着。尾道へ来ようと思ったのは、大林宣彦の『時をかける少女』の影響が大きい。映画そのものはそれ程良いとは思わなかったが、舞台となった尾道の素朴で古い町並みが印象的だったからだ。とは言っても、『時をかける少女』は1983年の作品だ。当時の町並みは果たして残っているのだろうか?

結論を言ってしまうと、情緒ある町並みは、志賀直哉の旧居付近など極一部にしか残っていなかった。戦災を免れた尾道の旧市街は、町の骨格は昔ながらのままで、クルマが通れないほど細い道が多く、また極めて急な坂道も多い。尾道出身の知人が「老人は住めない」と言っていたのが良く解った。町の骨格は古いが、そこに建つ住宅などは過去20~30年程の間に新築あるいは改築されたものが多い感じだ。大林映画の撮影地を記した地図を頼りに町を歩いてみたが、地元の人に訊いても「そこはもう残っていない」と言われてしまった。ちょっと残念だったが、こういう感想は観光客の我が儘だ。古い木造建築は、地元の人にとっては不便なものだろう。それらを改築することを止める権利は、観光客には無い。

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魚信

http://www.uonobu.jp/index.htm

尾道で泊まったのは、魚信(うおのぶ)という古い旅館。2名1泊2食で40,000円強。

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名物だというアコウやオコゼを使った夕食を頂いた。共に初めて食べる魚だ。

■先付 抹茶豆腐・紅葉卸し

■刺身 幻の美魚アコウ洗い・山葵・芽立

■煮物 幻の美魚アコウ煮付・里芋・竹の子・絹さや

■油物 オコゼ唐揚げ・串銀杏

■酢物 オコゼ薄造り・紅葉卸し・青葱 

■吸物 アコウ潮汁・針葱・木ノ芽

■御飯 雲丹御飯

■デザート アイスクリーム

アコウの身は弾力感があり、洗いにすると活きる。煮付はやや甘めだが悪くない。オコゼ唐揚げは、淡泊で上品な味。料理は全般的に素朴な味付けだが、上質の素材の良さを引き出している。

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魚信は、楽天トラベルで主に料理の評判を見て決めたが、部屋の設備などは確認していなかった。着いて驚いたのは、魚信のお手洗いは共用でしかも半分が和式ということだった。昔はこれが当たり前であり、旅館に慣れている人は気にならないかも知れないが、僕にはかなり違和感があった。

料理:★★★★・

宿泊:★★・・・

宮島

尾道を10:30に出発し、宮島へ12:30に到着。先ずは厳島(いつくしま)神社を見学する。

厳島神社

数ある寺社建築の中でも、厳島神社の自然の活かし方はこの上なく見事だ。鳥居を海面に建てるという卓抜なアイディアには唸らされてしまう。朱色の拝殿や廻廊と鳥居が海を挟んで向かい合う様は、微かな緊張感を湛えつつ、雅な雰囲気を醸し出す。厳島神社は30分もあれば一通り見ることができるが、満潮時と干潮時、昼と夜で異なる姿を見るには、宮島に1泊した方が良い。夜にライトアップされた鳥居も、幻想的で忘れがたい。

★★★★★

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弥山

宮島に有るのは厳島神社だけかと思っていたが、弥山(みせん)という山にいくつかの寺社が有ると初めて知った。頂上に辿り着くのはかなり大変だ。ケーブルカーに20分近く乗った上に、更に30分程山道を登らなくてはならない。この日は大変な猛暑のため、頂上まで登るのは断念し、途中の『霊火堂』までしか行かなかった。これでも20分かかり、着いたときはぐったりとしてしまった。霊火堂には、弘法大師が宮島で修行した時から1200年消えずに燃え続けていると言われる霊火が有り、それで沸かした湯を飲めるが、弘法大師の有り難さが判らない僕には疲れたという感想しか残らなかった。頂上からの眺めは良さそうなので、登り切れなかったのは残念。

宮島グランドホテル 有もと

http://www.miyajima-arimoto.co.jp/index.html

『有もと』は和洋折衷型のホテル。厳島神社まで2~3分と便利な立地。泊まった客室はベッドと畳があり、夕食は部屋で摂る。部屋も風呂は備えるが、別に大浴場が有る。部屋に高級感はないが十分な広さ。和食の料理は平均的。

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料理:★★★・・

宿泊:★★★★・

石見銀山

宮島を11:30に出発し、石見(いわみ)銀山に14:00に到着。2007年に世界遺産に登録された石見銀山は、環境を守るために自家用車の乗り入れを禁止している。観光客は近くの駐車場にクルマを留めてバスを利用しなければならない。平日はバスの運行間隔が30分程なので、観光には意外と時間がかかる。

 鉱山町として栄えた大森地区には江戸時代からの武家屋敷や商家などが残っているが、時間が無かったため外観を眺めるだけになってしまった。鉱山で命を落とした坑夫の供養のために彫られた五百羅漢像は、それぞれ怒ったり笑ったり悲しんだりなど様々な表情を見せるのが興味深い(★★★・・)。

 銀の採掘坑道である間歩(まぶ)のうち、一般に公開されている龍源寺間歩を訪れる。途中の車道に落石の危険があるので、バスは側まで行かず、停留所から15分程ほど歩く必要があるが、小川沿いのこの小道を散策するのは気持ちいい(★★★★・)。間歩自体は視覚的にはそれ程面白い物ではない(★★★・・)。しかし、600メートルに及ぶ坑道を、機械無しにノミで掘ったというのは大変な営為だ。

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大森地区も龍源寺間歩付近も、江戸時代の姿を良く留めている。恐らく厳しい環境規制が敷かれているのだろう。また、多くの地元の人々が道案内をしており、質問すると気軽に答えてくれる。伝統に誇りを持ち、それを後生に伝えようとする姿勢が伝わってくる。

マリンタラソ出雲

http://www.talaso-izumo.jp/

 

宿泊代:14,000円/人

この日は、石見銀山出雲大社の中間辺りにある『マリンタラソ出雲』という施設に泊まった。ここは『元気海(げんきかい)プール』というプールを売りにしている。一言で言うと、海水を使ったジャクージだ。広いプールがいくつかの区画に仕切られていて、それぞれ肩、背中、ふくらはぎ、足裏などに水流を当ててマッサージする。これが結構気持ち良く、長時間のドライブの疲れが吹き飛んでしまう。

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特筆すべきなのが、その立地。この施設は人気の少ない砂浜に面しており、客室から美しい海が一望できる。プールの一部は屋外に有り、そこから眺めた夕日は忘れがたい美しさだった。客室は簡素だが十分に広く、とても清潔なのが良い。

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夕食と朝食はブッフェで、一人当たりそれぞれ1,300円と800円。もちろんこの値段では高級レストランのような料理は望むべくもないが、値段を考えれば十分な味だ。

 

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マリンタラソ出雲は高級ホテルではないが、その立地と元気海プールとプライス パフォーマンスで★★★★★。

出雲大社

昼前に出雲大社に着いたが、本殿の中に入るには整理券が必要で16:30まで待たなければいけないとのことで、本殿は外から眺めただけ。後から知ったことだが、事前に郵便で申し込むことができるようだ。仮殿の拝殿は簡素な造りで、柱などの木には塗装を施していないので、色は茶色だ。厳島神社を見た後だと、地味に感じられる。鳥居や参道も平凡な感じ、と言ったら怒られるだろうか。数年前に訪れた伊勢神宮では参道の厳かな感じに感銘を受けたが、出雲大社ではそうは感じなかった。伊勢神宮の参道は木々が鬱蒼と生い茂っていたが、出雲大社はそうでないことが、両者から受ける印象に違いをもたらしているのだと思う。

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★★★・・

宍道湖から境港

出雲大社を出発した後は、宍道湖(しんじこ)沿いにクルマを走らせ、途中、境港(さかいみなと)で昼食を摂った。穏やかな宍道湖沿いを走るのは気持ちいい。境港は漫画家水木しげるの出身地で、中心部の『水木しげるロード』は『ゲゲゲの鬼太郎』一色だ。街灯が目玉親父の目の形をしているのには笑ってしまった。

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湯原

この日は岡山県の湯原という温泉街に泊まった。湯原自体に興味があったわけではないが、次の宿泊地の京都まで一気に行くのは大変なので、途中で一泊したのだ。と言う訳で余り期待していなかったし、実際湯原は平凡な温泉街だったが、当日はお祭りの日で、運良く花火が見られて満足した。

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我無らん(がむらん)

http://www.y-gamelan.com/index.htm

湯原で泊まったのは『我無らん』というホテル。『バリ スタイル』を標榜しており、古い温泉街では異色の存在だ。僕はバリへ行ったことがないので、この客室が本当にバリ スタイルかどうか判らないが、確かに東南アジア的な雰囲気はある。泊まった『瑠璃』という部屋は、大きな青い陶器の湯船で温泉を楽しめ、中々いい感じ。

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 ベッドは幅がやや狭いが、寝心地は良い。夕食はバリ料理でなく『創作会席』だが、悪くない。

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2名1泊2食で35,000円程度。

料理:★★★・・

宿泊:★★★★・

醍醐寺

再び京都へ着き、先ずは世界文化遺産醍醐寺を訪れる。極めて暑い日だったが、三宝院の庭園をしばし眺めていると涼しげな気持ちになった。

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★★★★・

伏見稲荷大社

伏見稲荷には大して期待していなかったが、これが意外と面白い。『千本鳥居』と称する参道は、寄進された数多くの鳥居が立ち並ぶ中、丘を登っていくのだが、どこまでも朱色が続く空間を歩いていると不思議な感覚に囚われる。最初のうちは鳥居の数を数えていたのだが、確実に千本以上有り、途中で数えるのを断念してしまった。

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★★★★・

阪川(さかがわ)

西利で漬け物を買った後、最後の夕食を祇園の『阪川』という店で摂った。ここは割烹料理の店だが、コースでなくアラカルトでも注文できる。注文した品は以下の通り。

■ すいきのフカヒレ

■ いちじくの酒蒸し

■ 若狭ぐじの酒蒸し

■ 鱧の炭火焼き

■ すっぽん鍋

■ 賀茂茄子の田楽揚げ

■ 鴨のロース

■ じゃこ飯

■ 果物のゼリー寄せ

ぐじという魚を食べたのは初めてだが、身も出汁も上品で素晴らしい。鱧は火の通しがやや浅めだが、これはこれで良い。最も印象に残ったのはすっぽん鍋。微かに生姜で味付けした出汁は、繊細かつ力強く、これだけで何杯も飲みたくなる。狭いカウンターの中で主人を含め4人の板前が休む間もなく動き回る様は、活気があってわくわくする。かかってくる予約などの電話に、全て主人自ら対応するのも驚き。精力的な人だ。料理もとても美味しいし、アラカルトで頼めるのも嬉しい。二人で25,000円。

★★★★★

ウェスティン都ホテル京都

http://www.westinmiyako-kyoto.com/

ウェスティンには数年前にも泊まったことがあるが、チェックインとチェックアウトのオペレーションが前回とは変わっていた。例えば、チェックアウトの際に部屋に置いた荷物を運ぶよう頼むと、番号札を渡される。チェックアウトが済んで出口のところで番号札と引き替えに荷物を受け取るという仕組みだ。一組の客に一人の従業員が張り付かずに済むようにオペレーションを変更したのだろう。高級路線からやや大衆寄りに方向性を変化させているみたいだ。部屋はやや古い感じだが、浴室はリフォームしたみたいだ。ホテル内のバーで久し振りにカクテル(フローズン ダイキリ)を飲んだが、これはイマイチ。

JTBのWebサイトで予約したのだが、カクテルを除くと2名1泊1食で29,000円。

料金を考慮すると★★★★・。

9:45にウェスティンを出発し、東京に着いたのが15:30。ほとんど渋滞に巻き込まれなかった。渋滞が発生しやすい地点をその前に抜けたのが良かったのかも知れないが、最近のガソリン価格の高騰で交通量が減っているせいかも知れない。今回の総走行距離は2,100km弱、ガソリン代は約35,000円、高速道路代は約37,000円。