テニスの王者交代

どんなに偉大な王者でも、永久にその座に居続けることはできない。ロジャー フェデラーであってもだ。8月18日にATPランキング1位の座がフェデラーからラファエル ナダルに移る。

今年前半は「伝染性単核症」という病気で精彩を欠いていたフェデラーは、ウィンブルドンまでは小さな2大会でしか勝てなかった。ウィンブルドンでは復調したかに見えたが、決勝は歴史的な接戦でナダルに敗れてしまった。これで、気持ちの張りが緩んでしまったのだろう。続く2大会は早期に敗退し、重視していたはずの北京オリンピックでも準々決勝で敗れてしまった。まもなく5連覇をかけてUSオープンに臨むが、今の状態では厳しそうだ。

27歳のフェデラーは下り坂にさしかかったところであり、22歳というナダルの年齢を考えると、今年から来年辺りはナダルが1位の座を保持し続けそうだ。ジョコビッチナダルを脅かす可能性があるが、ナダルより1歳年下なので、1位になるにはもう少し時間がかかるだろう。

 

フェデラー ファンの僕としては、彼の今後が気になる。ATPランキングは週単位で更新されるので、一度1位から転落した者が再び1位になる例も有るが、最盛期を過ぎた者が長期間に渡って再び1位になる例はほとんど無い。しかし、サンプラスみたいに、最盛期を過ぎてもグランドスラムで何度か優勝する例もある。フェデラーグランドスラムで後2回勝てばサンプラスの14回に並ぶ。奮起を期待したい。