iPod 雑感 

iPodの新機種iPod nanoが発表され、早くも大変な注目度だ。僕は去年の10月にiPod miniを買って以来愛用しており、かなり満足しているが、いくつか不満もある。

 

その一つはUIに関するものだ。基本的にiPod miniのUIは大変優れていると思う。が、クリック ホイールのメニューを間違って押したときに、手動で元の状態(押す前の階層)に復帰できず、自動復帰するまで数秒間待たなければいけないのには、とてもいらいらする。iPod nanoの報道資料ではUIには言及されていないので、この点は恐らく改善されていないのだろう(実物を触ったわけではないので、断言はできないが)。

 

iPod miniへの不満点の二つ目は、電池の持ちが悪いことだ。この点では競合のSonyに大きく差をつけられている。通勤中に聴く分には特に問題はない。なぜ僕が電池の持ちに拘っているかというと、iPodをクルマで使いたいからだ。僕のクルマは数年前に買ったものなので、もちろんiPodが直接繋がるようには設計されていない。そこで、iPodにFM伝送装置(iPod用のが色々と売っている)を装着して、クルマ本体のFMチューナーで音を拾うようにしたいのだ。この場合、問題となるのが電源だ。シガレット ソケットから電気を供給する製品もあるが、これを使うとコードを這わせるので、美観が損なわれる。美観を大切にするためには、iPodをグローブ ボックスにでも入れたまま、電気を外から供給せずにiPodの電池だけで駆動することになるが、これでは恐らく半日も持たずに、ロング ドライブには耐えられない。

 

iPod miniへのもう一つの不満は、電源アダプターが異様に大きいということだ。iPod本体より大きい程で、旅行に持っていく際に邪魔だ。AppleのWebサイトを見ると、iPod nanoでもこの点は改善されていないようだ。

 

僕はiPod miniの小ささには十分満足しているので、この点では特にnanoに強い魅力は感じない。僕がiPod miniからnanoに変えるかどうかは、恐らく電池の持ち次第だろう。iPod nanoは、仕様上は電池が14時間持つとされているので、これを額面どおり受け取れば、一日中のロング ドライブでも使えることになる。しかし、実際の電池の寿命は恐らくこれより短いので、今後実際に使ったユーザーのレビューを見てみたい。

 

iPod nanoの発表と機を同じくして、iTunes 5の提供が開始された。インストールして先ず気がつくのが、ウィンドウ上部のバーが無くなり、WindowsソフトウェアのUIの常道を無視していることだ。AppleWindowsの標準にあわせるのが癪だったのだろうか。

 

iTunes 5の新機能として期待したのが、Outlookのアドレス帳との同期。僕はSonyClieを使っているのだが、SonyClieの生産中止を決めたので、それに代わるものが欲しいと思っていたところだ。試してみたが、エラーが起きてうまくいかない。ヘルプには、iPodのバージョンを限定するようなことは書いていなかったが、もしかしてiPod miniではなくnano限定なのだろうか。釈然としない。