Napster サービス終了

音楽配信とデジタル音楽プレイヤーで一番人気が高いのは、恐らくiTunes + iPodだろう(携帯電話会社が強い日本は別として)。僕もこれらを使っているが、最近はそれ以上にNapster + Toshiba Gigabeatを愛用してきた。そのNapsterが日本でのサービスを終了すると、数日前に発表した。

Napsterのプライス パフォーマンスは高い。定額制だし、邦楽は弱いが、洋楽の品揃えは悪くない。BeyonceU2といったメイジャーなミュージシャンも楽曲を提供している。しかし、使いやすさという観点からでは、とても良いとは言えないシロモノだ。PC上のプレイヤーのUIは洗練されていないし、それと端末(Gigabeat)の設計思想が統一されていないので、益々使い勝ってが悪くなっている。ここは、iTunes + iPodに大きく劣るところだ。

Napsterが日本で会員数を伸ばしているという話は聞いたことが無いし、出資しているドコモが最近は力を入れているように見えなかったので、サービスの継続性に一抹の不安を抱いていたが、遂に来たかという感じだ。

PCソフトウェアの世界ではハードウェアに中立な立場を取ったマイクロソフトが覇権を握ったが、そのマイクロソフト音楽配信とデジタル音楽プレイヤーの分野では苦戦している。ハードウェアとソフトウェアとサービスを統一した思想で手がけているAppleが、この分野では大きなシェアを握っている。ゲイムが変わればルールも変わる。そして、ルールが変われば、勝者も変わる。