Android 2.2が快適 - htc Aria

EMOBILEが12月初めに発売したスマートフォン、htc Aria (S31HT)を数日前から使っているが、なかなか快適だ(僕は利害関係者なので、以下に記す感想は甘めの可能性がある)。

 

HTCは台湾のメーカー。同じHTC製でドコモが販売しているHT-03A(発売時期は2009年7月)も持っているが、Ariaの方がずっと出来が良い。1年強の間で随分と進歩したものだ。

 

HT-03AはOSがAndroid 1.6でCPUクロック数528MHz。AriaはOSがOSがAndroid 2.1でCPUクロック数600MHzだ。

 

動きがもっさりとした感じのHT-03Aに対し、Ariaは動きが軽快だ。クロック数の向上は10数%に過ぎないので、Androidのパフォーマンスが相当改善しているのだろう。

 

UIも細かい点が色々改善されている。例えばブラウザを使う際に、ピンチ(指をつまむ)操作により拡大や縮小ができたり、文字のコピー方法も簡単になった。

 

Android 2.2はiOS 4.2並に使いやすくなったと言えるし、iOSより優れている点もある。メニュー ボタンや戻るボタンがあるのは、やはり便利だ。例えば、ブラウザ上でメニュー ボタンを押すと、動作の選択肢がいくつか現れ、ブラウザ内で文字を検索することができる。また、メーラーでURLをクリックしてブラウザに遷移した場合、戻るボタンで元のメールに戻ることができる。これらは、ホーム ボタンだけで全ての動作を行なうiOSでは難しい。

 

逆にAriaの使いかってが今ひとつの点もある。これはAndroid自体の問題かAriaの実装の問題か判らないが、iOSに比べるとUIにやや煩雑な部分がある。例えば、これは慣れの問題かもしれないが、ホーム画面にアプリを追加する方法は、「ウィジェット」や「アプリケーション」や「ショートカット」など色々な概念があるので理解しにくい。また、iTunesに匹敵するような音楽管理ソフトウェアが無いので、iPodとの2台持ちが必要だ。

 

最後にAriaで特筆すべき点として、そのデザインを挙げたい。多くのスマートフォンiPhoneの模倣をしているが、Ariaのデザインには独自性がある。裏側がゴム製(と言うべきかプラスチックと言うべきか判らないが)になっており、滑りにくく実用性が高い。見た目も高級感があり、ゴムの合間から金属部が一部見えるデザインは斬新だ。

 

スマートフォン市場はAppleAndroid陣営が戦っているが、両者ともレベルを上げてきており、今後がますます楽しみだ。