叫(さけび)

黒沢清『叫(さけび)』

 

連続殺人事件を追う刑事の吉岡(役所広司)は、最初の被害者の現場で、自分の関与を疑わせるような遺留品を見つけて狼狽する。そのうち吉岡のもとに、被害者の女性の幽霊(葉月里緒菜)が現れだし、吉岡は現実と非現実の区別が付かなくなる…

 

幽霊の場面が余り怖くなく、時には滑稽でさえある。幽霊が現れるようになった理由が終盤で明かされるが、納得感が無い。配役も疑問。吉岡の恋人(小西真奈美)の役は、有っても無くても作品に影響は無い。また、警察の精神カウンセラーには、オダギリジョーみたいな人でなく、もっと年配で堅物に見える役者を当てるべきだろう。

★★・・・

 

(渋谷プライムにて)