晩春

小津安二郎『晩春』(1949)

 

舞台は昭和20年代の鎌倉。大学教授の曾宮周吉(笠智衆)は、妻を亡くし、娘の紀子(原節子)と二人で暮らしている。「さっさとお嫁に行く」よう周囲から急かされて苛立つ紀子は、父親の再婚話を聞いて衝撃を受けるが、これで吹っ切れて見合い相手との結婚を決意する。

 

人間関係や感情の機微が良く描けている。人物をロー アングルで捉える映像も印象的。しかし、話しぶりが余りにもほのぼのとし過ぎている笠智衆と、笑顔が不自然な原節子の演技に、若干違和感を抱いてしまう場面もある。

★★★・・

(WOWOWで録画)