街のあかり

Aki Kaurismäki, Laitakaupungin valot(2006)

 

警備会社の夜警コイスティネンは、恋人もおらず、会社の上司や同僚からも馬鹿にされている負け犬だ。そんな彼も女性との交際が始まり浮き足立つが、しかしその女性ミリヤは、実はコイスティネンが警備している宝石店を狙った窃盗団の一味だった。宝石が盗まれた際、コイスティネンはミリヤを庇って、罪を背負い投獄される。数ヶ月で仮釈放するも、全てを失ったコイスティネンに手を差し伸べたのは、いつも寄っていたソーセージ屋の女性アイラだった…

 

しみじみとした映画だが、コイスティネンの心境が理解しづらい。自分を裏切ったミリヤとは2~3回食事しただけなのに、彼女のことを警察には話さず、無実の罪を背負う。また、入獄中に受け取ったアイラの手紙を読みもせずに破り捨ててしまい、出獄後も一旦は邪険な扱いをするなど、アイラに対する気持ちも理解しづらい。

★★・・・

(渋谷ユーロスペース)