ゴッドファーザー:パート3

Francis Ford Coppola, The Godfather Part III (1990)

 

ゴッドファーザ シリーズの完結編。事業を合法化し、慈善活動によりヴァティカンから表彰されるまでになったマイクル コルレオーネ(アル パチーノ)だが、他の組織との揉め事をきっかけに、また非合法な世界に引き戻されそうになる。息子がオペラ歌手としてデビューする晴れの舞台で、悲劇は起こる…

 

悪くはない作品だが、シリーズの他の作品と比べるとやや弱いか。コルレオーネ一族を継ぐ甥のヴィンセント(アンディ ガルシア)は色気があり、格好いい。アル パチーノの演技も見事。だが、実際のヴァティカンの金銭スキャンダルとコルレオーネを結びつけたり、法王の暗殺を盛り込んだりする筋書きは、やや突飛な感じがする。コルレオーネが欧州のコングロマリットを合法的に支配する様の描き方も陳腐だ。個々の場面も余り力強さが感じられない。

★★★・・