英国王のスピーチ

Tom HooperThe King's Speech (2010)

英国王ジョージ6世は、幼少の頃から吃音(どもり)に悩まされていた。まだ王子だった時に博覧会のスピーチで失敗し、オーストラリア人の医師ライオネル ローグの治療を受ける。敬称でなくファースト ネイムで呼びかけるライオネルの態度を不快に感じ、また成果が直ぐに現れないので諦めかけながらも、ライオネルを信じて治療を続ける。国王に即位してまもなく、第2次世界大戦が勃発し、ラジオで国民に対してスピーチをすることになってしまう。ライオネルの指導を受けてスピーチに臨んだ王は、若干つっかえながらも、威厳のあるスピーチを行ない、国民に感銘を与える...

 

本作は、突き抜けた感動を与えるわけではないが、職人芸の発揮された良作だ。スピーチで失敗するかもしれないという恐怖と戦う王の態度に感服する。また、(この点は史実とは異なるようだが)相手が王族であっても対等に向き合うというライオネルの勇気が印象に残る。

 

★★★・・

(WOWOWで録画)