Gus Van Sant, Restless (2011)
主人公のイーノックは、知らない人の葬儀に参列するのが趣味という、奇妙な青年だ。ある葬儀で、イーノックはアナベルというはかなげな少女と知り合う。最初のうちアナベルは癌センターの職員だと偽っていたが、やがて実は自身が癌患者だと告白する。両親を交通事故で失ってから孤独だったイーノックとアナベルは、やがて愛し合うようになった。アナベルが余命3ヶ月と宣告され、二人は残りの短い時間をどう過ごすべきか相談する...
両親の死を受け入れられないイーノック。自分の死を受け入れるアナベル。この二人の人物造形が良いし、役者もうまくはまっている。しかし、イーノックの友達が、第二次世界大戦で死んだ日本の特攻隊員の幽霊だという奇抜な設定に、最後まで違和感を覚え続けてしまった。
★★・・・
