日本春歌考

大島渚 「日本春歌考」(1967)

 

大学受験のために地方から上京してきた、男子4人と女子3人。男子たちは、建国記念日の制定(紀元節の復活)に反対するデモ隊を見かけたり、大学でベトナム戦争に反対する左派の学生たちを見かけるが、そういう政治的な動きには興味を示さない。性欲を持て余す彼らが興味を示すのは、新宿に遊びに行ったり、空想で女生徒たちを抱くことだった。彼らが好む歌は、反戦フォークソングでなく、高校の先生が酔って歌った春歌(卑猥な歌)だった...

 

本作は非常に観念的で、よく理解できなかった。しかし、理解できなかったからといって、つまらないと切り捨てられない不思議な魅力が有る。数年後にもう一度見てみたい