ディパーテッド

Martin ScorseseThe Departed, (2006)
周りに犯罪者が多い環境に育ちながらも、自らは堅気の道を歩むビリー コスティガン(レオナルド ディカプリオ)。彼は警官になって直ぐに、マフィアのコステロ(ジャック ニコルソン)の組織にネズミ(覆面捜査官)として潜入する。逆に、コステロに幼い頃から実の息子同様に可愛がられてきたコリン サリバン(マット デイモン)は、警察にネズミとして潜入する。

 

ビリーの通報により警察はコステロの動きを察知するが、逆にサリバンの通報によりコステロは警察の捜査を巧く振り切る。警察とコステロの双方とも、自分の組織の内部にネズミが居ると感づき、ネズミの正体を突き止めようと躍起になる。ビリーもサリバンも、正体がバレたら身が危険に晒されてしまう...

 

職人芸を感じさせる、良く出来た映画だ。最後まで緊張感が持続する。しかし、ストーリーが複雑すぎて、1回見ただけでは細部まで理解するのは難しい。また、こういう作品は終わり方が難しい。後に書くように、僕は異なる結末のほうが良かったと思う。

 

★★★★・

(Apple TVでレンタル)

 

 

以下ネタバレ:

 

 

終盤でサリバンはコステロを裏切り、警察で昇進を遂げるが、最後は別の警官に射殺される。悪人は裁きを受けるということだ。しかし僕は、サリバンが昇進したところで作品を終わらせたほうが、皮肉な後味になって、より面白かったと思う。