ルームメイト

古澤健, 『ルームメイト』(2013)

怖い映画だ。

派遣社員の萩尾春海(北川景子)は、交通事故で入院中に看護師の西村麗子(深田恭子)と親しくなり、退院後に二人は同居を始める。二人の仲は良く、当初は楽しい生活を送っていたが、やがて麗子が異常な行動を見せ始め、春海は恐怖を感じ始める...

登場人物が二重人格者だということには途中で気が付いたが、予想を上回る展開が待っている。伏線の張り方が良く出来ており、緊張感が持続する。血の描写もあるが、過度に猟奇的にならないのも良い。北川景子深田恭子の演技も巧い。結末が判っていても、数年後にもう一度見てみたいと思う。

やや残念なのは、監督が登場人物の警官の口から、(全てではないが)種明かしをしてしまったことだ。真相が判らない観客がいるかもしれないので、親切として真相を明かしたのだろうが、こんなにあからさまでない方法は取れなかったのだろか。

★★★★・