君の名は。

 

東京に住む男子高校生の瀧と、地方に住む女子高校生の三葉。ある日を境に、この二人の意識が時々入れ替わるようになる。当初は戸惑った二人も、状況に慣れてくると、お互いにスマートフォンで伝言を残し合うような仲になる。

 

瀧のことが気になる三葉は、わざわざ東京まで出かけるが、瀧には会えない。一方の瀧も三葉の地元を訪れるが、三葉には出会えない。それどころか、三葉を襲った悲劇を知ることになる

 

ストーリーは重層的で良く出来ている。伏線の張り方は巧妙で、一回見ただけでは完全に理解できないと感じた。

 

映像は評判通りの美しさだ。背景はリアルに描きこんであるが、人物の顔は目が大きくてデフォルメされている。同じ監督の『秒速5センチメートル』を見た時と同じく、この両者のギャップに、僕は若干の違和感を覚えてしまった。とは言え、後を引く作品だったので、暫く時間を置いてから、再見してみようと思う。