北海道旅行の最初の宿泊地ウトロは、知床半島の西側の付け根に当たる所だ。ここで2泊したのだが、2日目の午前中は、先ず知床半島のクルーズ船に乗った。ホテルの直ぐ近くのウトロ港から幾つかの業者がクルーズ船を運行しているが、事前にドルフィンという業者を予約しておいた。船には大型船と小型船が有り、大型船の方が揺れにくいが、小型船の方が岸近くまで寄れる。ドルフィンは小型船を運行している。
知床半島の先端までの往復で、所要時間は約3時間。定置網を避けるために、クルーズ船はジグザグ運行する。海上は寒く、所によりかなり風も強く、カーディガンを羽織っていたが、それでも若干寒く感じた。
知床半島の西側は、海に向けて絶壁となっており、船から眺める半島は、荒々しくも美しい。船は、奇岩や滝の側まで寄るし、動物が居る所も近くにまで寄る。
画質は荒いが鷲
漁師小屋
知床半島の北端に到達する。船長の説明によれば、更に30分程で国後島に到達するが、そうするとロシアに拿捕されてしまうそうだ。平安な知床半島も緊張と隣り合わせだ。
日本最北端の灯台
直ぐ側まで寄れずに、肉眼では小さくしか見えなかったが、ヒグマ。
偶然、小さな鯨も見かけたが、一瞬で海中に戻ってしまい、写真に納めることはできなかった。
海から知床半島の美しさを堪能した3時間だった。
★★★★★
クルーズから戻り、漁港で昼食を摂る。入った店は、この辺りでは有名らしい魚介類の定食屋だが、味は今一つ。しばしば有ることだが、漁港だからといって料理が美味しいとは限らない。
昼食を摂ってから、知床五湖を訪れた。湖が五つ在るが、我々が訪れたのは一湖のみだ。この辺りはヒグマが出没し、五湖全てを3時間位掛けて廻るにはガイドに付く必要があるが、我々が訪れた時間帯はガイドが居らず、ガイド無しで歩ける一湖のみを歩いた。通常のルートは地面を歩くが、一湖周辺は熊を避けるために地面から高い位置に遊歩道が設置されており、更に念のために、遊歩道の脇には電流が流れる電線も設置されている。
熊除けの電線
辺りは一面は長閑な草原だ。
一湖は想像よりは小さく、湖というより池みたいな感じだが、美しい。
★★★★.
ウトロに2泊し、ホテルをチェックアウトしてから、羅臼の漁港まで向かった。途中は悪天候で霧が掛かっていた。羅臼漁港はウトロよりは若干大きいが、殆ど観光化されておらず、観光客向けの飲食店なども無い。
次の目的地の摩周湖へ向かう。