たすきがけの湯布院

玉の湯と並び称される亀の井別荘。その先代経営者である中谷健太郎が書いた「たすきがけの湯布院」を買って、帰りに読んだ。軽妙な筆致ゆえ、すいすいと読める。 当時隆盛を極めた歓楽的な温泉街へ背を向け、自然と日常を重視した街造りを推進したという経歴…

実川 真由 「受けてみたフィンランドの教育」

フィンランドが世界の学力ランキングで高い位置にいることが、数年前から日本のメディアでしばしば話題となっている。日本みたいに大学受験に向けて厳しい勉強をしているわけでもないのに、平均的な学力が高い理由が、この本を読むと良く解る。 日本との相違…

蛇にピアス

金原ひとみ 「蛇にピアス」 話題の芥川賞受賞作を、遅ればせながら読んだ。 主人公の女の子ルイは、いわゆるフリーター。後に彼氏となるアマに、スプリット タン(舌ピアスを徐々に大きくしていくことにより、舌先を蛇みたいに分割すること)の魅力を吹き込ま…