奥多摩

遅ればせながら,カー ナビゲーション システムを購入した。早速試してみたくなり,昨日奥多摩までドライブに行った。

 

順路は,奥多摩湖 ⇒ 日原(にっぱら)渓流釣り場 ⇒ 日原鍾乳洞鳩ノ巣渓谷 というもの。

 

奥多摩湖までカーナビが選んだ順路は,中央高速道路を降りてしばらくすると,辺鄙な細い道になっていった。非常に細い道になると,カーナビの案内も完璧ではなくなり,曲がるタイミングがわかりにくいことが何回かあり,順路を2回はずしてしまった。しかし,順路からはずれたことは画面上でわかるので,直ぐに復帰することができ,結局順調に奥多摩湖まで着いた。

 

奥多摩湖自体は特に特徴の無い平凡な湖だ。しかし,その南側の奥多摩周遊道路は,中々走りがいのある道だ。インタネットであらかじめ仕入れた予備知識どおり,モーター バイク乗りがとても多い。今回は奥多摩周遊道路を最後まで走りきらなかったが,また,走りに来てもいいだろう。

 

日原渓流釣り場では,魚の塩焼きを昼食として食べるつもりでいた。ここで誤算が... 川の観光地では,たいてい取った魚を塩焼きにして食べさせる屋台があるものだが,ここではそれがない。つまり,日原渓流釣り場は本当の釣り人しか来ないので,皆,自分で魚を釣って自分で捌いて自分で焼くようなのだ。竿を借りて生まれて初めて釣りをしようかとも思ったが,直ぐにその考えを撤回して,結局,釣具店が兼業している食堂で鱒の塩焼きを食べた。僕はどうも釣りに興味が持てない。

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渓流釣り場で昼食をとり,しばらく寛いでから,クルマで数分の日原鍾乳洞へ向かった。ここは関東で有数の鍾乳洞だそうだ。中に入るとヒヤリと寒い。それもそのはず,鍾乳洞内部は年間をとおして気温が11度だそうだ。鍾乳石は乳白色だと思っていたが,ここのは暗い灰色をしているのが多く,普通の岩石に見える。中を進んで最初の数分間は細い道が続く。飽きてきた頃に,いきなり巨大な中空に出くわす。その迫力に呆然とする。鍾乳洞は生まれて初めてだが,中々楽しめた。

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鳩ノ巣渓谷は,上部の平地から急な坂道を10分近く下ったところに有る(帰りが辛い)。長さは500メートル程度だが,絶壁の壮観と清流の対比は見事。底部からやや上がったところにある喫茶店からの眺めも素晴らしく,しばし寛いだ。

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帰り道,カーナビが選んだ中央高速は大渋滞。痺れを切らして,「一般道優先」で道を検索しなおしたが,一般道も大渋滞だった。鳩ノ巣渓谷を出発したのは午後4時過ぎだったが,家に着いたのは午後10時だった(その間休憩を取ったり,夕食をとったりしたが)。カーナビがいくら優秀でも,日本の貧困な道路行政には勝てない。

 

奥多摩は,その自然,その遠さとも,まるで東京で無いみたいだ。それもそのはず。東京とは言っても,山梨県との県境にある。家に帰ってから改めて地図を見て,納得した。