イン ハー シューズ

Curtis Hanson, In Her Shoes (2005)

 

姉のローズ(Toni Collette)は仕事中毒の弁護士。妹のマギー(Cameron Diaz)は美人だが、だらしない性格で中々定職に就けず、おまけに盗癖と読書障害まで有る。継母に家から追い出されたマギーはローズの家に転がり込むが、ローズの恋人を寝取って追い出されて、フロリダの富裕層向け老人ホームに住む祖母のエラのところへ転がり込む…

 

軽いコメディ調が続いてきた映画は、この辺りから雰囲気を変える。老人ホームの病院で働き出したマギーは、患者の元大学教授の教えで詩を朗読して読書障害を克服する。破局を迎えつつあったローズと新しい恋人は、エラを訪問する過程でよりを戻し、ローズとマギーも仲直りする。遂に迎えたローズの結婚式で、読書障害を克服したマギーは詩の朗読を疲労する…

 

テンポの速い前半は軽く楽しめる。映画は中盤から真剣さを増し、性格描写も深まっていくが、それでも過度に深刻にはならない。マギーの変身振りが若干都合よさ過ぎる気もするが、全体的には良く出来た映画だ。

★★★★・

有楽町で。