箱根から東京へ帰ってきて、夕食は三宿のうどん屋、夢吟坊(むぎんぼう)で。
ここには恐らく10回以上は来ているが、今までは暖かいニシンうどんしか頼んだことがない。今日はしかし、体が何となく火照った感じがするので、初めて冷たいうどん(蛸天冷やし)を頼んだ。冷たいうどんだと、温かいうどんに比べて麺の歯ざわり目立つようになる。うどんの腰は中々いいが、本場の讃岐うどんを味わってしまった後では、最上とは言えない―でも十分旨いとは言える。
暖かいうどんで出色の出来だった出汁は、冷たいうどんでも見事。繊細かつコクがあり、全て飲み干してしまう。★★★★・