ジョルジョ アルマーニ展

ファッションには疎い僕だが、 ジョルジョ アルマーニの名前程度は知っている。そのジョルジョ アルマーニ展の最終日を、六本木ヒルズで見てきた。

 

僕は、アルマーニには紳士服のデザイナーという印象を抱いていた-肩パッドを取り除いた柔らかいシルエットでスーツに革命を起こし、逆に婦人服には男性のスーツのシンプルな雰囲気を取り入れた、と。

 

しかし、この展覧会を見て、アルマーニは僕の勝手な思い込みに比べて、ずっと幅広い作品を作ってきたことがわかった。先ず、300点以上の衣装の大部分は婦人服だ。そしてその作風は、オフィス スーツっぽいもののみならず、女性らしさを感じさせるものも多い。アルマーニの服は概してシンプルだと思っていたが、刺繍やビーズをあしらった豪華な作品も少なからず見られる。また、アフリカや中近東の様式を西洋風にアレンジしたものもあるのが、新鮮だった。

 

婦人服に比べて紳士服はかなり少なかった。また、80年代の紳士服は、当時は柔らかなシルエットが斬新だったが、現在の感覚からするとややヨレヨレっとした感じがしなくもない。最近の紳士服ももっと見てみたかった。