美術

ムンク展

上野の東京都美術館で開かれていたエドヴァルド ムンクの展覧会を観てきた。かなり充実した展覧会だったと思う。有名な「叫び」が見られるためか、大変な賑わいだった。 僕にとってはムンクのキャリア全体の作品を観る初めての機会だった。接吻や吸血鬼など…

Teamlab お台場

去年の年末に訪れたTeamlab豊洲が面白かったので、お台場の方にも訪れてみた。 チームラボボーダレス お台場 公式サイト:森ビルデジタルアートミュージアム 元旦だというのに大変な混雑だ。僕は予約しておいたが、当日券は昼頃には売り切れたみたいだ。外国…

Teamlab 豊洲

人気を博しているTeamlabを見てきた。殆ど予備知識が無かったのだが、豊洲とお台場で異なる展示が行われており、僕が行ったのは豊洲の方だ。 チームラボ プラネッツ TOKYO DMM.com 会場内には複数の大きな部屋が有る。 ある部屋では天井から無数のクリスタル…

シルク ド ソレイユ キュリオス / Cirque de Soleil Kurios

シルク ド ソレイユのキュリオを見てきた。以前に別の演目も見たことがあり、シルク ド ソレイユとしては2回目だ。 ショー全体を一つの物語としていて、シルク ド ソレイユの世界観が投影されている。見事なパフォーマンスと音楽が上手く融合していて、引き…

六本木ミッドタウンから六本木ヒルズ

草間彌生展

新国立美術館にて。オブジェは何回か見たことがあるが、絵を見たのは今回が初めてだ。 ★★★★.

伊藤若冲と与謝蕪村展

六本木ミッドタウンのサントリー美術館で開かれている伊藤若冲と与謝蕪村の展覧会を閉幕前日に見に行った。前回伊藤若冲を生で見たのは2006年だったので、9年振りということになる。 伊藤若冲と与謝蕪村は、奇しくも同じ1716年に生まれ、共通の知人は居たも…

ブリヂストン美術館

八重洲に在るブリヂストン美術館が、建物の新築工事のため、2015年5月18日より数年間休館するそうだ。ここには行ったことがあると思うが、いつか思い出せないほど昔の話だ。休館の前に"Best of the Best"の作品を展示しているというので、久しぶりに足を運ん…

Tokyo Designers Week

Tokyo Designers Weekというイヴェントに行ってきた。都内の複数箇所で展示があるが、僕が行ったのは、自宅近くの目黒Claskaホテルと、主会場の神宮外苑だ。 神宮外苑の主会場は規模がかなり大きく、隈なく見るのは大変。 見た中で一番印象に残ったのは、sug…

棟方志功展

駒場の日本民藝館で棟方志功展を見た後、近くの旧前田侯爵亭を散策した。学生時代に2年間駒場に通っていたというのに、この二つの建物を訪れるのは初めてだ。 棟方志功というと版画を思い出すが、この展覧会では倭画(やまとが)という肉筆画と書が中心だった…

自然とのラディカルな共生-安藤忠雄建築展

安藤忠雄の建築を見ると、しばしば微かな緊張を覚える。打ちっ放しのコンクリートの質感が禁欲的だから、というだけではない。安藤が建築の在り方を徹底的に考え抜いている、その緊張感が伝わってくるのだ。 東京、乃木坂の『ギャラリー・間』で、安藤忠雄の…

フェルメール展

上野の東京都美術館で開催されているフェルメール展を観に行った。同時代の他のオランダ人画家達の作品も展示されている。 ヨハネス フェルメールの室内画は、光と影の対比が劇的な効果を生んでいる。しかし、僕の好みからすると若干重苦しい感じだ。 ★★★・・

丸の内カウパレード

丸の内で行なわれている『丸の内カウパレード』なる催しが面白い(10月19日まで)。 何十頭もの牛のオブジェが街頭や建物内に展示され、無料で観ることができる。初めて知ったのだが、スイスやパリやニューヨークでも開催されて好評を博したそうだ。それぞれの…

舟越桂展

東京都庭園美術館に舟越桂展を観に行った。 木造の人物像達は、どこか哀しみを湛えた表情をしている。船越の作品は数年前に東京都現代美術館でも観たことがあるが、近作は表情が益々虚ろになってきている感じがする。視線の向きが判らないというか、生気がな…

モディリアーニ展

六本木の国立新美術館でモディリアーニ展を観た。 モディリアーニといえば、瞳を描かない虚ろな表情の肖像画が有名だが、それらだけでなく初期の作品も数多く展示されている。アフリカの『プリミティヴ』アートの影響を受け、卵を細長くしたような単純な立体…

六本木ヒルズ

開業5周年を記念して六本木ヒルズで開かれている大道芸を見に行った。 大道芸とはちょっと異なるが、一番面白かったのは『グッティー』という唇のオブジェ。僕が前に立ったら「ピンクの服のお兄さん」と呼びかけてきたのには驚いた。人間が遠隔監視している…

若冲と江戸絵画展

上野の国立博物館で開かれている江戸時代の絵画の展覧会を観にいった。米国のジョー プライスという人のコレクションで、目玉は伊藤若沖の作品だ。 若沖の彩色画は、鳥や花木を徹底的に細部まで描き込んでいるが、にも関わらずシュルリアルな感じがする。こ…

「日本画」から/「日本画」へ

『岩絵具や膠(にかわ)を使って描くのが「日本画」なのか? 明治時代に生まれた「日本画」という概念に果たして意味があるのか?(中略)そして現在、現代美術―日本画、洋画―日本画という対立的な考え方を崩すような新たな世代が現れ、「日本画」という定義そ…

池田満寿夫美術館

志賀から東京へ帰る日に、長野市の中心からバスで30分程の松代(まつしろ)にある池田満寿夫美術館を訪れた。僕は池田の版画を何枚か所有しており、池田には親しみを感じている。 こじんまりとした建物だが、各年代の作品をバランス良く収めており、池田の全貌…

中島宏展

青磁の第一人者である中島宏の展覧会を渋谷の松涛美術館で見た。 ほとんどの作品は,ややくすんだ,若干緑がかった青色をしている。また,全体が単一の色調でなく,部分により色調に微かな変化があるものも多い。眼を引くような鮮やかさとは遠いところにある…

葛飾北斎 冨嶽三十六景展 

Pophotで昼食をとった後,原宿の浮世絵太田記念美術館で,葛飾北斎の冨嶽三十六景展を見た。浮世絵の現物をまともに見るのは初めてだ。 富士山の連作だが,全ての作品で富士山が大きく扱われているわけではなく,他の風景や人物群の描写の中で,富士山が小さ…

ローリー アンダスン『時間の記録』 

ローリー アンダスン『時間の記録』展(Laurie Anderson, The Record of the Time)を観た。パフォーマンス アーティストの第一人者であるアンダスンの大規模な回顧展であり,デュッセルドルフ,ミラノ,ダブリンと巡回してきたそうだ。 僕はアンダスンに対し…

ジョルジョ アルマーニ展

ファッションには疎い僕だが、 ジョルジョ アルマーニの名前程度は知っている。そのジョルジョ アルマーニ展の最終日を、六本木ヒルズで見てきた。 僕は、アルマーニには紳士服のデザイナーという印象を抱いていた-肩パッドを取り除いた柔らかいシルエット…

アルフォンス ミュシャ展

上野の東京都美術館にアルフォンス ミュシャの展覧会を観に行った。 ミュシャ(というのはフランス語読みで、母国チェコでは"ムハ"と発音するそうだ)はアール ヌーボーの代表的な画家として有名だが、アール ヌーボー時代の作品のほとんどが、女性をモデルと…

妖しい煌き - 曜変天目茶碗

曜変天目(ようへんてんもく)茶碗を目当てに,世田谷区の静嘉堂文庫美術館を訪ねた。曜変天目茶碗とは,中国宋時代の陶磁器の一種で,世界に3点しか現存せず,その全てが静嘉堂文庫美術館を含めて日本にあるそうだ。「曜変」とは元来「窯変」「容変」を意味し…

アンリ マティス展

アンリ マティスは,僕が最も好きな芸術家の一人だ。大胆な色使いと,時として単純化された形態。それはしかし,情熱に任せて描いたというのとは少し違う。マティスの絵は,大胆であっても理知的な感じがする。 上野の国立西洋美術館で開催されてているマテ…

フェルナンド ボテロの生命感

恵比寿ガーデンプレイス(YGP)で開かれているフェルナンド ボテロ(Fernando Botero)展が面白い。ボテロはコロンビア出身の芸術家で、以前は絵画を、現在は主に彫刻を手がける。絵画、彫刻とも、現実の人間や動物を大胆にデフォルメし、豊満に表現した作風で有…