ブリヂストン美術館

八重洲に在るブリヂストン美術館が、建物の新築工事のため、2015年5月18日より数年間休館するそうだ。ここには行ったことがあると思うが、いつか思い出せないほど昔の話だ。休館の前に"Best of the Best"の作品を展示しているというので、久しぶりに足を運んでみた。

石橋財団が所有する約2,500点の作品のうち約1,600点が東京のブリヂストン美術館で管理されているが、今回はその中から選りすぐりの約160点を展示すると言う。

美術館は中規模なオフィス ビルディングの1階分なので、1~2時間程度で展示作全てを見られる。コレクション全体の傾向なのか、それとも今回の展示作の選定方針故か判らないが、印象派以降の作品が多い。

モネの睡蓮2作は最良とは思わないが、同じくモネの『黄昏、ヴェネツィア』はこの水の都が黄昏に沈む一瞬を切り取った良作だ。

セザンヌの『サント ヴィクトワール山とシャトー ノワール』は、画家の代表作の一つだろう。

ピカソキュビズム時代の作品は少ないが、新古典派時代の傑作『腕を組んですわるサンタルバンク』が展示されている。

モディリアーニは1点しか無いが、この『若い農夫』は、正にモディリアーニの作品と言えよう。

僕は余り好きではないが、ルノアールも数作在る。

充実した展覧会だ。