今年は仕事の都合で夏に休みを取れなかったが、仕事がひと段落した10月に久し振りにフランスに旅行した。フランスは何と15年振りだ。パリ6泊、プロヴァンス2泊、コート ダジュール4泊というスケジュールだ。
2019年10月12日に日本の観測史上最悪とも言われる台風が関東などを襲った。我々のエール フランスは羽田空港を翌日の14:20に出発する予定だったが、果たして運行するかどうか当日朝まで判らない状況だった。結局、約1時間半遅れで出発し、パリのホテルにチェック インしたのは深夜になってしまったが、なんとか到着することができた。当日午前のフライトは欠航が多かったので、運が良かった。
出発当日はタクシーを予約しておいたのだが、地震により出勤できる乗務員が少なく配車が遅れる可能性が有ると言われたので、代わりにUBERを使ったところ、短時間で配車できたので助かった。
Hôtel de Berri, A Luxury Collection Hotel, Paris
パリで泊まったHôtel de Berriは、マリオット系列だが小型のラグジュアリー ホテルという位置付けだ。シャンゼリゼ通りのGeorge V駅から少し脇道に入ったところにある。外見は平凡だが、内装はシックで良い。
備え付けのiPadを使って照明やカーテンを操作するのだが、一つ面白いギミックが有った。部屋に大きな鏡が備え付けられているが、その向こうにテレビが隠れており、テレビを付けると鏡に画面が映るという趣向だ。
ベッドや枕の硬さも丁度良く、寝心地が良い。風呂はバスタブが無くシャワーのみだが、ヨーロッパでは仕方ないか。しかし、何と日本的な洗浄式トイレが付いており、快適に過ごせた。
Hôtel de Berri, A Luxury Collection Hotel, Paris
Luxury Hotels & Resorts in Paris | Hôtel de Berri, a Luxury Collection Hotel, Paris
★★★★★
パリへの到着が夜遅くになることが判っていたので、機内食をしっかり摂り、到着した晩は夕食を取らなかった。
パリへ来るのは15年振りだったので、二日目はシャンゼリゼを散策し凱旋門へ登るという、王道の観光コースから始めた。店の変化はあるものの、街並みは殆ど変わっていない。
パリの交通手段は基本的に地下鉄を使い、地下鉄で行きにくいところはタクシーやUBERを利用した。UBERはかなり普及しており、簡単に捕まえられる。地下鉄はかなり改善していた。車両が綺麗になり、駅の異臭も殆ど無い。
エリゼ宮やグランパレを見る。
この日はホテルで朝食をしっかり摂ったので、昼食は日本でも店舗を出しているLadureeで軽食とケーキで済ませた。
昼食の後はオランジェリー美術館 Musee de l’Orangerieでモネの睡蓮を見る。横長の大作が何点も展示されており、没入感が有る。
★★★★★
シックなマドレーヌ広場のFauchonでお土産を買う。ジャムの品揃えが多い。
夕食前の最後にノートルダム大聖堂まで足を伸ばした。火災で主要部が焼失した姿が痛々しい。
二日目の夕食はLe BristolホテルのEpicureで摂った。分量がかなり多く完食には苦労したが、味や店の雰囲気は素晴らしい。Epicure - 碑文谷亭日乗
★★★★★
三日目は先ずシテ島に渡り、サント シャペル寺院を見た。ステンド グラスが美しい。
映画「アメリ」の舞台となったサンマルタン運河へ。気持ちのいい地域だ。
★★★..
アレクサンドル3世橋は壮麗な橋だ。
★★★★.
前日の夕食の分量がかなり多かったので、本日の昼食は行き当たりばったりで入ったカフェのケーキのみで済ませた。
ロダン美獣館へ。屋内よりも庭園に展示する方が、こういう彫刻には向いている。素晴らしい空間だ。
★★★★★
夕食前に、高級住宅街と言われるパッシー地区を歩く。観光的な名所が有るわけではないが、シックな住宅やアールヌーヴォー建築を観るのは楽しい。
★★★★.
三日目の夕食はFour Seasons George VホテルのLe Cinqで摂った。パリのレストランの頂点に君臨するだけあって、極めて印象的な食体験だった。
★★★★★
四日目は、一日掛けてヴェルサイユ宮殿を訪れた。パリから少し距離があるし、規模が大きいので一日掛かってしまう。この壮大さには若干呆れてしまうほどだ。この日は冷たい強風が吹き荒れ、軽装だった僕は寒い思いをした。
★★★.
夕食はパリに戻って、パリ左岸でシテ島から歩いて間もない場所に在るBoutaryという店で摂った。カジュアルな店だが、味は中々のもの。
★★★★.
五日目はPrintempとGaleries Lafayetteという二つの百貨店を見た。結局何も買わなかったが...
その後オペラ座 Palais Garnierへ。壮麗な見応えのある建物だ。ホール天井の絵はシャガールによるもの。
★★★★.
本日の夜はコンサートに出かけるのでメインの食事は、ブーローニュの森のLe Pré Catelanで昼に取ることにした。非日常的な立地の中で、贅沢な体験ができる店だ。
★★★★.
昼食の後は同じブーローニュの森にあるルイ ヴィトン財団 Fondation Louis Vuittonの美術館へ。歩くと30分位掛かるので、UBERを利用した。フランク ゲーリーの設計による建物が斬新だ。
★★★.
夜はクラシカル音楽好きの連れの希望で、パリ管弦楽団 Philharmonie de Parisのコンサートへ。演目はWEBERN, STRAUSS, STRAVINSKI。ストラヴィンスキは僕には少し難しすぎた。会場がホテルから地下鉄で40分位掛かるので、少し不便。
この日は昼食を多めに摂ったし、夜にコンサートで遅くなったので、夕食は摂らずに寝た。
前日夕食を摂らなかったので、六日目の朝は久し振りに朝食を摂った。場所はホテル近くのカフェFouquet's。観光客に極めて人気の高い店だが、意外にもパンも美味しいし、接客もきちんとしている。
★★★★.
朝食を摂った後は、15分程歩いてバカラ美術館へ。館内は撮影禁止だが、バカラのグラスが勢揃いしている様は見応えがある。
★★★★.
市立近代美術館 Musee d’Arte Moderne de la Ville de Parisへ。この美術館の知名度は低いが、ラウル デュフィの大作は迫力がある。また、マティスの大作があるのも良かった。
★★★★★
シャイヨー宮までの道すがらに、エッフェル塔が良く見える場所が有った。
パリには何度か来ているが、初めてシャイヨー宮を訪れ、エッフェル塔に登った。
シャイヨー宮は、中の博物館には入らなかったが、建物は壮麗だ。エッフェル塔やセーヌ川の眺めも良い。
★★★★★
エッフェル塔は事前にWebサイトで予約していたのだが、予約が大変なのには驚いた。1週間前では予約が取れない。当初はパリ到着早々にエッフェル塔に登りたかったのだが、予約の都合で最終日になってしまった。美術館などでもそうだが、エッフェル塔でも入館時の荷物検査が厳重なのは時代の流れか。上からの眺めはさすがに良い。
★★★★★
エッフェル塔からは地下鉄では不便なので、タクシーに乗ってポンピドゥ センターへ。目的地付近で少し遠回りして料金が嵩んだが、これは意図的だろうか?ポンピドゥ センターは永遠に工事中という感じの建物だ。初めて見たときは斬新に感じたが、今見ると古臭く感じる。丁寧に見て回ったら時間が幾ら有っても足りないので駆け足で。ピカソやミロが充実しているのが良い。
★★★★.
先程はタクシーを利用したが、今度はUBERでGalerie Vivienneというショッピング アーケードへ。何も買わなかったが、美しいアーケードだ。
★★★★.
歩いて直ぐのGalerie ColbertとGalerie Vero Dodatというショッピング アーケードへ。夕方で閉まっている店が多く、活気が無かった。
そろそろ時間が無くなって来たが、最後に少し欲張ってルーヴル宮殿へ。中は見ずに外のみ。
いったんホテルに戻ってスーツに着替えてから、パリ最後の夕食を摂りに、La Réserve Parisホテルのメイン ダイニングLe Gabrielに訪れた。料理も中々良いし、接客が素晴らしい。
★★★★.