Fleur de Loireは、ロワールのBlois(ブロワ城で有名な町)に在るホテル。ロワールの観光の拠点として、このホテルに二泊した。一口にロワールと言っても広大で、Bloisはそのかなり東の方(つまりパリ寄り)に在る。シャルルドゴール空港からレンタカーで3時間弱。
ホテルはこの地方に良くある貴族の館を改装したもの。改装したのは近年で、部屋も含めて内装は現代的な感じがする。安めの部屋に泊まったが、広さは十分。部屋の料金は、パリよりはかなり安め。水回りがヨーロッパにしては機能的。宿泊については、かなり良かった。
シャワー ブースがバスタブと独立しているのが良い。ヨーロッパのホテルでしばしばある、シャワーを浴びる際に洗面所や便器を濡らしてしまう、ということが起きにくい。
ヨーロッパのホテルにしては珍しくトイレが風呂と独立している。しかし、トイレに手洗いが付いていないので、使用後に手を洗おうとしたら、結局、風呂と同じ場所に在る洗面所を使うことになる。
庭園は無い。スパは有ったが利用しなかった。レンタカーの問題が発生した時、従業員がかなり親切に対応してくれた。
このホテルにはレストランが二つ有る。一つはシェフの名前そのもののChristophe Hayという高級店。もう一つは、Amour Blancという気軽な店。前者は日曜日と月曜日が定休日で、丁度我々が泊まった日と重なってしまったので、二日とも後者で夕食を取った。コースとアラカルトが有るが、二日ともアラカルトを頼んだ。
初日の前菜として選んだのは、野菜の料理。ラビオリに野菜を包み、他にも茹でた野菜を配し、恐らく南瓜から作ったソースで味を整えている。上品な味だ。
主菜として選んだのは、帆立貝。差別化するのが難しい素材だが、軽く焦げ目を付けた焼き方も良く、クリーム系のソースも上品。
デセールは、牛乳から作ったメレンゲやアイスクリームに蜂蜜をかけたもの。メレンゲの軽い食感が良い。
二日目の前菜として選んだのは、卵と海老の料理。珍しい組み合わせだが、海老からとったソースと茹でた卵の相性が意外と良い。
二日目の主菜として選んだのは、子牛の胸腺。余りしつこくない味で、食べ易い。
デセールはレモン。レモンの果肉を凍らせて砕き、レモンの皮に入れ、柚子なども加えている。適度な酸味が良い。
アミューズ ブーシュとミニャルディーズが初日と二日目で全く同じだったが、これは仕方ないか。
料理は強い個性はないが、上品なもの。量が多過ぎないのも良い。
接客は、経験が少なそうな人が何人か居て、今後の向上に期待したい。
ブッフェの朝食も標準的な味。
宿泊: ★★★★★
料理: 6/10
⇒ Fleur de Loire à Blois Hôtel Spa Restaurant Christophe Hay