Richard Donner, The Omen (1976)
何不自由ない華やかな暮らしをしている、外交官のロバート ソーンと妻のキャサリン。しかし、任地のイタリアでキャサリンが男児を流産した際に、同じ時刻に生まれて母親が死亡した男児をキャサリンに内緒でロバートが養子とした時から、悲劇は始まった。デイミアンと名づけられたその男児の周りには、不可解な出来事が続く。突然首吊り自殺した乳母。デイミアンの部屋に済み付いた不気味な野犬。デイミアンのせいで2階から落下して重傷を負ったキャサリンは、デイミアンが自分を殺そうとしているという考えに取り付かれ、ノイローゼとなっていく…
悪魔の力を描いたこの作品には、背筋が寒くなるような場面が数多くある。奇怪な出来事の連続で登場人物の精神状態がおかしくなっていく様が、観客にも伝わってくる。野犬が唸る場面や、最後にデイミアンがにやりと笑う場面が印象的。
★★★★・
(WOWOWで録画)