ポンピドー・センター所蔵作品展

新国立美術館で開催中の『異邦人(エトランジェ)たちのパリ 1900-2005 ポンピドー・センター所蔵作品展』を観てきた。ポンピドー・センターが所蔵する作品の中から、フランスに住んでいた外国人芸術家達のものを選んで展示している。

 

作品の点数も多く有名な芸術家の作品もあるにはあったが、ピカソモディリアーニの作品は彼らの作品の中では水準の低いものだ。全体的に印象に残らない展覧会だった。

 

ところで、この建物の設計者である黒川紀章の講演会が開かれていたので、後半を聴いてみた。都知事選に立候補した旬の人だ。20年前に発表したという東京の改造案を披露していた。首都機能を移転すると霞ヶ関に行政機能が必要なくなるので、そこに大きな公園を作って、その周りにマンションを建設する。マンションの家賃は3LDKで8万円台で済むそうだ。うーん、実現性は疑問だな。最後の質疑応答も冗長で、質問に対して簡潔に答えていない。建築家としては大きな実績があった人なのだろうが、知事が務まるかどうか疑問だ。