2012年ロンドン オリンピックの男子テニスで、英国のアンディ マレイが金メダルを獲得した。決勝の相手は現在ランキング1位のロジャー フェデラーだったが、3セットで5回も相手のサーヴィスをブレイクし、自らは1度もブレイクされない圧勝だった。
フェデラーが精彩を欠いていたということもあるが、マレイの調子は最高だった。特にフォアハンドのクロスは角度と勢いがあり、何度もフェデラーを打ち負かしていた。
マレイは今までグランドスラムの優勝経験が無い。決勝でフェデラーに3回、ジョコヴィッチに1回負けている。十分な実力がありながらも、プレッシャのかかる場面で競り負けるという印象がマレイには付きまとっている。
最近マレイのコーチを務めているイワン レンドルも、最初はグランド スラムに勝てなかった。グランド スラムの決勝で4回負けたレンドルには、精神面が弱いという評判が付きまとっていた。そのレンドルは、1984年の全仏決勝でジョン マッケンローに逆転勝ちしてから、グランド スラムで優勝できるようになった。オリンピックの優勝をきっかけに、マレイも飛躍できるだろうか?