Blake Edwards, Breakfast at Tiffany's (1961)
本作はオードリー ヘップバーンの魅力を楽しむためのものだ。
オツムが弱く、金銭感覚が無く、いかがわしい職業で金を稼ぎ、夫が居ながら他の金持ちとの結婚ばかりを夢見ている。そんな女に惚れる男が居るものだろうか。でも、本作のヘップバーンを見ていると、彼女に惚れる男が居るのも解るような気がする。ヘップバーンはどんな服を着ても美しいし、どんな馬鹿なことをいっても許せる。
逆にヘップバーンの魅力を除いたら、本作には何も残らないような気がする。金持ちとの結婚を目指していたホリー(ヘップバーン)が、最後は真実の愛に目覚めて、貧乏作家の求婚を受け入れるというのも、御都合主義的なストーリーだが、本作でストーリーの良し悪しを議論するのは野暮と言うものだろう。
★★★・・