Joker / ジョーカー

Todd Phillips, Joker (2019)

バットマンの敵として知られるジョーカーが生まれる過程を描いた作品。

アルバイトで食いつなぎながらコメディアンを目指すアーサー(Joaquin Phoenix)は、笑いが止まらなくなるという病気のために、周りから気味悪がられ、疎外感を感じながら生きている。ちょっとした行き違いから職を失い、更には自分の出生の秘密を知り、精神的に追い詰められていく。地下鉄で自分に絡んできたエリート達を殺したアーサーは、もはや自分を抑えることができなくなってしまった。ふとした切っ掛けで、テレビの有名司会者マレイ フランクリン(Robert De Niro)の目に留まったアーサーは、遂にフランクリンのショーに招かれた...
途中からこの作品は悲劇的な結末を迎えるだろうという予感がしてくるが、結末は予想を超える悲惨なものだ。

殺人は許されることではないが、自分がアーサーのような境遇に置かれたら殺人に手を染めてしまうかもしれないと思ってしまう。今の僕の嗜好からすると重すぎる作品だが、極めて強い印象を受けた。

★★★★.