2回目の訪問。
L’eclaireur(レクレルール)は、常識を覆す素材の組み合わせと薪焼きで、斬新な料理を生み出している。
場所は代官山の外れ。白を基調とした明るく上品な内装。4卓と半個室という程良い広さ。オープン キッチンで薪焼きの設備が見える。
客に配られるメニューには作品番号が振られており、今回は作品7番だ。2021年9月に開店したので、2か月に1回程度の速さで新作を生み出していることになる。
アミューズ ブーシュが何品か。
マンゴーやグリーン カレーやシナモンをココナッツの皮に閉じ込めた品は、甘みと辛みの組み合わせ。
秋鮭のリエットには、胡瓜で微かな苦みを加えている。
(豚でなく)鶏のブーダン ノワールは、紅玉リンゴで甘味を加えている。
赤海老のマリネとペースト状のアボカドは、柚子などで捻りを加えている。
白子は、砂肝や茄子も組み合わせて、複雑な味わいを生んでいる。
魚料理は、パテ アンクルートと一見古典的だが、中身はオマール海老、鶏、卵など、とても凝っている。
肉料理(二つの選択肢から豚を選んだ)は、一転してシンプルで、薪焼きの火入れで勝負。薪焼きで劇的に味が変わる訳ではないが、仄かな香りが心地良い。
デセールは料理に比べるとシンプルだが、ショコラの軽い食感が心地良い。
食後の飲み物はコーヒーや複数のハーブ ティーから選べる。
コースの特に前半は、一つの皿の中に様々な素材が意表を突く組み合わせで盛り込まれ、複雑な味わいを生み出している。今回は辛みと甘みを融合させた品が多かった。
料理は驚くほど手が掛かっており、2回通っても理解できた気がしない。再訪したい。
8/10