ホワイト ストライプスとN.E.R.D.

時々妙に耳にこびりつく音楽がある。

 

最近の例では - と言っても数ヶ月前の曲だが - The White Stripesの"Seven Nation Army"やN.E.R.D.の"She wants to move"がそうだ。The White Stripesはブルーズを現代的に解釈したバンドとして捉えられているようだが,僕はグランジの要素を感じる。"Seven Nation Army"のざらついた感触は,Nirvanaを思わせる。N.E.R.D.はもともとヒップホップ畑のプロデューサー チームだが,"She wants to move"にはあまりヒップホップを感じない。ドライブの効いた黒人ロックという感じだが,そのドライブ感が現代的でカッコいい。

 

両方ともMVTで聴いて強く印象に残ったのだが,何故かアルバム自体はしばらく買わなかった。しかし,つい最近両方とも遅ればせながら買ってみた("The White Stripes"のアルバムは"Elephant",N.E.R.D.のそれは"Fly or Die")。

 

結果だが,両者ともアルバムはのめりこむほどでは無かった。アルバム全体が僕の気に入ったような曲で占められていれば良いのだが,むしろ逆で,"Seven Nation Army"や"She wants to move"はそれぞれのアルバムの中で特に出来の良い曲だった。このようなことは,しばしばある。音楽を聴くのも難しい。